
一晩で態度が変わることがあります。なぜそうなるのかと、防ぎ方を書きます。
相手方に会って、その場で泣いて謝られる。「二度と会いません」と言われる。
ところが翌日、連絡が取れなくなる。あるいは、弁護士から通知が届く。この展開は、実際にあります。
なぜ、変わるのか
理由は、はっきりしています。
その場の謝罪は、その場を終わらせるためのものだからです。追い詰められた状況で、何を言えば終わるかを考えた結果です。
嘘をついたというより、そのときは本当にそう思っていた、という場合もあります。ただ、家に帰って落ち着くと、話が変わります。

誰かに相談すると、変わる
いちばん多いのが、これです。
家に帰って、家族や友人に話す。あるいは、ネットで調べる。「そんなに払う必要はない」と言われて、態度が変わります。
弁護士に相談すれば、なおさらです。専門家が入ると、話は手続きに移ります。
防ぐ方法は、書面
防ぐ方法は、1つしかありません。
その場で書面にしておくことです。日付、名前、これからどうするか。本人の字で書いてもらう。
ただし、無理に書かせてはいけません。迫って書かせたものは、「書かされた」と主張されます。強要罪の問題も生じ得ます。
書いてもらうときの形
書いてもらう場合、次の点に気をつけてください。
- 本人が自分の意思で書く
- 内容を、こちらが口述しない
- 日付と署名を入れてもらう
- その場で写真を撮っておく
4番目を忘れないでください。原本を持ち帰れない場合もあります。
書いてもらえなかったら
断られることも、当然あります。
そのときは、無理に求めないでください。断られたという事実を、その日のうちに記録しておけば足ります。
「◯月◯日、◯◯にて面談。口頭で謝罪があったが、書面は断られた」。この一行が、あとで経緯の説明になります。
態度が変わっても、慌てない
翌日に変わったとしても、それで終わりではありません。
こちらには、記録があります。調査の結果と、面談の経緯。これがあれば、手続きの中で進められます。
態度が変わったこと自体も、交渉の材料になります。一度は認めていた、という事実は残るからです。
会う前に、期待値を下げておく
いちばん大事なのは、ここかもしれません。
会って解決する、と期待しないでください。会うのは、事実を確かめる場であって、決着をつける場ではありません。
決着は、書面と手続きでつきます。それを分かって会えば、翌日に態度が変わっても、動じずに済みます。
「二度と会わない」の確かめ方
謝罪の言葉の中で、いちばん多いのが「二度と会いません」です。
これが本当かどうかは、言葉では分かりません。確かめる方法は、そのあとの行動を見ることだけです。
ですから、面談のあと1か月ほど、記録を続けてください。帰宅の時刻、休日の過ごし方、連絡の様子。
変わっていれば、約束は守られています。変わっていなければ、続いていると考えるほうが実際に近いです。
再開したときのほうが、強い
仮に、いったん終わってから再開した場合。
そのときは、一度は約束があったのに破られたという形になります。交渉の場では、これがかなり効きます。
ですから、面談の経緯を記録に残しておくことに意味があります。そのときは何の役にも立たないように見えても、あとで意味が変わります。
記録は、そのために取っておいてください。読み返さなくて構いません。
よくあるご質問
書いてもらった書面に、効力はありますか。
内容と経緯によります。無理に書かせたものは効力を争われます。弁護士に見ていただくのが確実です。
翌日に連絡が取れなくなりました。
記録を整理して、弁護士にご相談ください。手続きに移れば、連絡が取れなくても進められます。
会ったこと自体が、まずかったのでしょうか。
そうとは限りません。会って確かめたからこそ、分かったこともあるはずです。そこから組み立て直せます。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。