
チェックリストの項目数より、いつから変わったかのほうが、実は判断の役に立ちます。数えることの落とし穴を書きます。
チェックリストを持ってこられる方がいます。「帰りが遅い」「スマホを触る時間が増えた」「香水が変わった」。当てはまる項目に、丸をつけて。
気持ちは分かります。ただ、数えることに集中すると、かえって見えなくなるものがあります。
当てはまる数より、いつからか
チェックリストは、当てはまる項目の多さで判断しようとするものです。
でも本当に効くのは、いつから変わったかのほうです。3つ当てはまっていても、それが去年からずっとであれば、最近の変化とは言えません。
逆に、当てはまる項目が1つでも、それがここ数週間で急に始まったことなら、そちらのほうが気にする価値があります。数より、時期です。

チェック項目は、後付けで説明がつく
「帰りが遅い」は、仕事が忙しいだけかもしれません。「香水が変わった」は、単に好みが変わっただけかもしれません。
ひとつひとつの項目には、別の説明がつくことがほとんどです。それでも気になるのは、項目の数ではなく、全体としての違和感です。
説明のつく理由がいくつも重なると、かえって「本当にそれだけだろうか」という気持ちが残ることもあります。理由の数と、納得できるかどうかは、別の話です。
違和感は、数値化できない
「なんとなく前と違う」という感覚は、リストのどの項目にも当てはまらないことがあります。
それでも、その感覚を無視しないでください。数えられるものより、数えられない違和感のほうが、当たっていることが多いというのが実感です。

記録するなら、日付だけでいい
チェックリストの代わりにおすすめしているのは、日付だけを書き留めることです。
「◯月◯日、帰りが遅かった」。理由や推測は書かなくて構いません。あとで並べたときに、傾向が見えてくることがあります。
曜日で並べてみる、時間帯で並べてみる。それだけでも、偶然なのか、繰り返されているパターンなのかが見えてくることがあります。
それでも判断がつかないとき
日付を並べても、判断がつかないことはよくあります。それは、当然のことです。
判断をつけるための材料が、そもそも足りていないのかもしれません。そのときは、一度ご相談ください。
周囲の人に相談すると、それぞれの体験に基づいたチェック項目を勧められることもあります。人によって基準が違うため、鵜呑みにしすぎないようにしてください。
違和感を覚えた日と、その前後の出来事をあわせてメモしておくと、あとから振り返ったときに状況がつかみやすくなります。
焦って結論を出そうとせず、まずは記録を積み重ねることから始めてみてください。
インターネット上には、数多くのチェックリストが出回っています。項目の数が多いものほど、当てはまる数も増えやすく、不安を強めてしまう傾向があります。
チェックリストに頼りすぎると、日常の些細な変化まで疑いの目で見てしまい、かえって関係がぎくしゃくすることもあります。
記録を続けるうちに、思い過ごしだったと分かることも、実際にはよくあります。それも、記録を取ったからこそ分かることです。
違和感を感じても、それをすぐに指摘するかどうかは、また別の判断になります。指摘するタイミングも、慎重に考えたいところです。
第三者に相談すると、自分では気づかなかった視点をもらえることがあります。一人で抱え込まず、話してみることをおすすめします。
数字やチェックの数に頼らず、自分の感覚を信じることも、ときには必要です。
それでも判断がつかないときのために、記録を一緒に見ながら整理するお手伝いもしています。ひとりで見返すより、話しながらのほうが気づくこともあります。
焦らず、ご自身のペースで進めてください。
よくあるご質問
チェックリストを作ること自体はやめたほうがいいですか。
やめる必要はありません。ただ、数の多さより、変化が始まった時期を意識してみてください。
違和感だけで相談してもいいですか。
構いません。具体的な出来事がなくても、状況を伺った上でできることをお話しします。
記録はどのくらいの期間つけるべきですか。
決まった期間はありません。気になり始めた時点から、無理のない範囲で続けてください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。