
説明できない感覚も、日付をつければ記録になります。積み重ね方を具体的に書きます。
「証拠は何もないんですが、勘です」。そう切り出される方が、少なくありません。
申し訳なさそうに、そう前置きされる方もいます。勘だけで相談していいのか、迷っておられるのだと思います。
勘を頼りに相談することに、引け目を感じる必要はありません。多くの方が、最初はそこから始まります。
勘を、笑わない
勘だから当てにならない、とは思いません。長く一緒にいる相手の変化には、言葉にできなくても気づくものです。長年連れ添った相手であれば、なおさらです。
表情や言葉の選び方、ちょっとした間の取り方。積み重ねてきた時間があるからこそ、拾える変化があります。他人が見れば気づかないような、ごくわずかな違いです。

勘のままにしておくと、消えていく
ただ、勘のまま放っておくと、時間とともに記憶があいまいになっていきます。
「いつ頃からそう感じ始めたか」も、そのうち分からなくなってしまいます。時間が経つほど、輪郭がぼやけていくものです。
言葉にできない違和感を、無理に理屈で説明しようとしなくても構いません。
感覚を、日付のある文にする
おすすめしているのは、感じたことを、日付をつけてメモに残すことです。
「◯月◯日、帰りが遅い理由の説明が、いつもよりあいまいだった」。感覚を、具体的な出来事の記録に変えておくということです。
うまく言葉にできなくても構いません。「なんとなく変」とだけ書いても、日付があれば十分です。
短い一文で構いません。長く書こうとすると、続かなくなってしまいます。感じたことをそのまま書けばいいので、文章の上手下手を気にする必要はありません。
積み重ねると、見えてくるもの
1回だけでは、ただの違和感です。誰にでも、そういう日はあります。
けれど、同じような記録が何回も重なると、パターンが見えてきます。点が線になって、初めて話ができる材料になります。曜日や時間帯に偏りがあることに、あとから気づくこともあります。
メモを取っていることは、相手に伝えない方がいいです。気づかれると、行動を隠されてしまい、以後の記録が取りにくくなります。
忙しい日が続くと、記録を忘れてしまうこともあります。気づいたときに書き足せば十分です。
記録は、誰のためのものか
こうして残した記録は、まず自分自身のためのものです。誰かに見せるために、体裁を整える必要はありません。
長く連れ添った相手だからこそ気づける、ごくわずかな変化を見過ごさないでいただきたいです。他人には分からなくても、ご自身には分かることがあります。
記録を続けていると、自分でも気づかなかった変化のパターンが見えてくることがあります。一度書き始めると、以前の出来事も思い出して、あとから書き足したくなることもあります。それも、記録の自然な育ち方です。
違和感を覚えた具体的な場面、例えば会話の内容や態度の変化も、あわせて書き残しておくと、あとで見返したときに役立ちます。細かすぎると感じても、書きすぎるということはありません。
メモを見返す習慣をつけておくと、変化の広がり方が、自分でも分かりやすくなります。勘という言葉で片づけず、感じた瞬間の状況を、できるだけ具体的に書き留めてください。
勘の段階で、相談に来ていただいて構いません。何を記録しておくといいか、その場でお伝えできます。証拠がそろってから来る必要はありません。
よくあるご質問
勘だけで調査を依頼できますか。
できます。ただ、いつ頃からどう感じたかを整理しておくと、調査の方針を立てやすくなります。うまく話せなくても構いません。
メモは、どんな形式で残せばいいですか。
スマホのメモでも、手帳でも構いません。形式は自由ですが、日付だけは必ず入れておいてください。写真を添えても構いません。
勘が外れていたら、どうなりますか。
それも一つの結果です。調べたうえで何もなかったと分かることにも、十分に意味があります。安心して次に進んでいただければと思います。記録が無駄になることはありません。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。