
証拠を取ったうえで、関係を続けると決める方がおられます。その選択について書きます。
調べたあと、離れるとは限りません。
続けると決める方は、実際におられます。そして、その判断は、逃げでも弱さでもありません。
なぜ、証拠を取ってから続けるのか
一見、矛盾して見えます。続けるなら、調べなくてもよかったのではないか、と。
そうではありません。理由は3つあります。
- 事実が分からないまま続けると、疑いが消えない
- 相手方との関係を切らせるために、材料が要る
- 次に同じことがあったときの備えになる
1番目が、いちばん大きいです。分からないまま続けると、何年も同じことを考え続けることになります。

続けるために必要なこと
実際に続いている方に共通することを書きます。
- 相手方との関係が、実際に切れていること
- その確認ができていること
- やり直すための条件が、はっきりしていること
2番目が、意外に難しいです。「切った」という言葉だけでは、確認になりません。
相手方への請求は、切るための手段になる
前にも書きましたが、ここで改めて。
相手方に慰謝料を請求し、接触しないという約束を書面にする。これが、関係を切らせるいちばん確実な方法です。
感情としては、関わりたくないと思われるかもしれません。ただ、手続きとして進めれば、こちらが直接やり取りする必要はありません。
条件を、書面にする
夫婦のあいだでも、条件を書面にしておくことをおすすめします。
「二度としない」「もしあれば、こうする」。この2つを書いておくだけで、意味が変わります。
これを不貞行為に関する合意書といいます。作り方は弁護士に相談してください。
時間がかかります
正直に書きます。修復には、時間がかかります。
多くの方が「1年から2年」とおっしゃいます。元どおりになるのではなく、別の形に落ち着くという言い方をされる方が多いです。
その途中で、また揺れ戻すこともあります。それも普通のことです。
続けると決めた方に、こちらができること
調査が終わったあとも、連絡をいただくことがあります。
「また様子が変わった気がする」「あの約束が守られているか不安だ」。そのときは、また記録から始めます。
一度きりの関係ではありません。何年か後にご連絡いただいても、前の話を覚えています。
どちらを選んでも
最後に、これだけ書いておきます。
離れる選択も、続ける選択も、どちらが正しいということはありません。決めるのは、ご自身です。
こちらから「別れたほうがいい」と言うことはありません。判断の材料をそろえるところまでが、この仕事です。
修復がうまくいく条件
続いている方に、もう1つ共通していることがあります。
相手の側が、事実を認めていることです。認めないまま続けると、こちらが疑いを抱え続けることになります。
ですから、修復を選ぶ場合でも、事実をはっきりさせる工程は飛ばせません。曖昧なまま続けると、数年後に同じ場所に戻ります。
そして、認めたうえで、生活が実際に変わっているかどうか。ここを見てください。
確かめ続けることの、つらさ
正直に書きます。続けると決めたあとも、しばらくは確かめてしまいます。
スマホが気になる。帰りが遅いと不安になる。これは、すぐには消えません。
ですから、期限を決めることをおすすめしています。「半年は記録を続ける。半年たって何もなければ、やめる」。
期限があると、確かめる行為が生活を侵食しません。終わりが見えているだけで、耐えやすくなります。
よくあるご質問
続けると決めたのに、証拠を取る意味はありますか。
あります。疑いを残したまま続けるのが、いちばんつらいからです。事実を知ったうえで決めた方のほうが、落ち着いておられます。
相手に、調べたことを伝えるべきでしょうか。
伝えなくても進められます。伝えるかどうかは、条件を決める場面で弁護士と相談してください。
合意書は、自分で作れますか。
作れますが、効力のある形にするには専門の知識が要ります。弁護士にご相談ください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。