
お金以外に失われるものがあります。それは、した側にも、された側にも起こります。
慰謝料の話を続けてきましたので、今回は別の面を書きます。
この件で失われるものは、お金だけではありません。そして、それは双方に起こります。
した側が失うもの
相談を受ける立場から見て、実際に起きていることを挙げます。
- 仕事(社内であれば、異動や退職に至ることがある)
- 住む場所
- 子どもとの時間
- 親族との関係
- 周囲の信用
1番目は、社内での関係だった場合に多いです。本人が思っているより、周りは気づいています。

された側が失うもの
一方、こちら側にも失うものがあります。
- 時間(数か月から数年)
- 体力と睡眠
- 人を信じる感覚
- 場合によっては、住む場所と収入
3番目が、いちばん長く残ります。次に人と関わるときに、影響が出るとおっしゃる方が多いです。
子どもが失うもの
いちばん書きにくいところです。
子どもは、家の中の空気の変化を受け取ります。そして、多くの場合、何も言いません。言えば何かが壊れると分かっているからです。
ですから、進め方を静かにすることに意味があります。これは、お子さんのためでもあります。
それでも、動くべき理由
失うものの話ばかりになりましたので、逆のことも書きます。
動かなければ、失うものが減るわけではありません。分からないまま抱えている期間も、確実に何かが減っています。
時間、健康、そして選べる道の数。動かないことは、無傷でいることではありません。
減らせるものと、減らせないもの
整理します。
減らせないのは、事実そのものです。起きたことは変わりません。
減らせるのは、そこから先の広がり方です。周囲に伝わる範囲、子どもへの影響、こちらの消耗の度合い。ここは、進め方で変わります。
広げない進め方
広げないための原則を、3つ書いておきます。
- 感情で動く前に、一晩おく
- 伝える相手を、最小限にする
- 交渉は、弁護士を通す
3番目が、いちばん効きます。当事者どうしのやり取りが減るほど、話が広がりません。
この3つを守れた方は、そのあとの生活の立て直しが早いです。これは、はっきりした傾向として見えています。
仕事を、いちばん守ってください
失うものの中で、いちばん守っていただきたいのが収入の場です。
離婚を考える場合、そのあとの生活は収入で決まります。親権や住む場所にも影響します。
ですから、職場では話さない。休みすぎない。同僚に相談しない。この3つを守ってください。
つらい時期に働き続けるのは大変です。ただ、ここを崩すと、選べる道が減ります。
健康も、同じくらい大事
もう1つ、書いておきます。
この時期に、体調を崩される方が多いです。眠れない、食べられない、めまいがする。放っておかないでください。
内科でも心療内科でも構いません。かかっておくと、あとで役に立つこともあります。診断の記録が、経緯を説明する材料になる場面があります。
それ以前に、判断力を保つために必要です。手続きは、体が動く状態でしか進められません。
住む場所を、先に考えておく
離婚を考える場合、住む場所は早めに考えておいてください。
実家に戻れるのか、賃貸を借りるのか、いまの家に残るのか。選択肢によって、必要な資金が変わります。
賃貸の場合、収入の証明が要ります。仕事を続けていることが、ここでも効いてきます。
よくあるご質問
相手の仕事に影響が出るのは、避けたいのですが。
避けられます。職場に伝えない形で進めることは可能です。ご希望を先にお伝えください。
自分の生活を、どう守ればいいですか。
収入の場を失わないことが、いちばん大事です。職場では話さない、というのはそのためです。
子どもへの影響が心配です。
静かに進めることで、かなり抑えられます。調査の進め方も、ご家庭に気づかれない形で組みます。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。