
確かめる方法には、やっていい方法と、やってはいけない方法があります。その線引きをお伝えします。
「今週も休日出勤だと言われました。本当かどうか、確かめる方法はありますか」
あります。ただし、やっていい方法と、やってはいけない方法があります。今日はその線引きの話です。
やってはいけない方法
1 勤務先に電話して確かめること。気持ちは分かりますが、これは避けてください。相手の職場に話が伝わり、本人の立場に影響します。そして、こちらが疑っていることが確実に伝わります。
2 同僚に探りを入れること。同じ理由です。人づてに必ず届きます。
3 車に無断で機器を取り付けること。相手の所有物に、承諾なく位置情報を取る機器を付ける行為は、法律上の問題があります。共有名義の車であっても、慎重に考える必要があります。
4 直接ついていくこと。これがいちばん危険です。気づかれる可能性が高く、気づかれたときに関係が壊れます。感情が入った状態での接触は、思わぬ事態になることがあります。

やっていい方法
1 言われたことを、そのまま記録する。「今週も休日出勤」と言われた日付と、その言い方を残す。
2 整合するかどうかを、後から見る。出勤だと言った日の帰宅時刻。服装。持ち物。車で出たなら、走行距離。
3 繰り返しを見る。1回では何も言えません。3回、4回と重なったときに、説明の細部がずれていないかを見ます。
たとえば、休日出勤だと言った日に、いつもより私服がきれいだった。荷物が少なかった。帰りに車の中がやけに片づいていた。こういう小さなずれが、記録の中で積み上がっていきます。
なぜ「確かめない」ほうが強いのか
直接確かめると、答えが1つ返ってきます。「本当だ」か「嘘だ」かです。
そして、どちらの答えが返ってきても、こちらが疑っていることは伝わります。その時点で、相手の行動は変わります。
確かめずに記録だけ取っていれば、相手は変わりません。変わらないまま、こちらの手元だけに材料が溜まっていきます。この差は、後になるほど大きくなります。
それでも限界はあります
正直に申し上げると、記録だけでは分からないことがあります。
「休日出勤」と言って出かけた先がどこなのか。誰と会っているのか。それは、外から見ないと分かりません。そこから先が、私の仕事です。
ただ、その段階に来たときも、記録があるかないかで、かかる時間と費用がまったく違います。「毎週土曜の朝9時ごろに出て、夕方6時ごろに帰る」と分かっていれば、その1日を見ればいい。分かっていなければ、当たりをつけるところから始まります。
急がなくて大丈夫です
休日出勤が3回続いたからといって、来週すぐに何かをしなければいけないわけではありません。
むしろ、しばらく記録を取ってから動いたほうが、確実です。相手が警戒していない時間は、こちらにとっての資産です。それを使い切らないでください。
走行距離の見方
車を使っている場合、走行距離は分かりやすい材料になります。ただし、見方があります。
1 基準を作る。まず、普段の1週間で何キロ走るかを、2〜3週間かけて把握します。これがないと、多いのか少ないのか判断できません。
2 差を見る。基準ができたら、「休日出勤」と言った日の前後で差を見ます。職場までの往復が20キロなのに、その日だけ80キロ増えていれば、どこかへ行っています。
3 方向は分かりません。距離が分かっても、どちらへ行ったかは分かりません。そこは別の方法が要ります。
写真に撮って残しておくのが確実です。メーターの数字と、その日の日付が分かるように。
ガソリンと高速道路
給油の間隔が短くなっていれば、走行距離が増えている裏づけになります。明細が家に届くカードであれば、日付と金額が残ります。
高速道路の利用明細も同じです。ただし、これらは本人名義の契約であることが多いので、共有しているものだけを見るようにしてください。
「本当だった」場合のこと
ここまで書いておいて何ですが、休日出勤が本当だったという場合も、当然あります。
そのときに困るのが、調べていたことが相手に伝わっている場合です。本当に働いていた人が、家では疑われていたと知る。これは、関係にとってかなり重いことです。
だから、確かめるなら伝わらない方法で、とお伝えしています。何もなかったときに、何も起きていない状態に戻れるようにしておく。それが、いちばん安全なやり方です。
よくあるご質問
会社に電話して確かめるのは、ありでしょうか。
やめてください。相手の職場に伝わり、家庭の話が仕事の場に持ち込まれます。関係が壊れる速度が上がります。
出張が本当かどうかは、どうやって分かるのですか。
外での行動を確かめる方法があります。ただ、その前に、社内の予定表や交通費の精算など、家で見られる範囲を整理しておくほうが早いことがあります。
休日出勤が続いています。何から始めればいいですか。
曜日と時間だけを、そのまま書いてください。理由を推測せずに書いた記録が、いちばん役に立ちます。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。