
「嬉しいけど、悲しい」。この言葉を、何度も聞いてきました。その日のことを書きます。
証拠が取れた日のことを書きます。
この仕事をしていて、いちばん複雑な日です。依頼された仕事は果たせた。でも、喜べる話ではありません。
「嬉しいけど、悲しい」
結果をお伝えしたとき、返ってくる言葉があります。
「ありがとうございます。……嬉しいけど、悲しいです」。この言葉を、何度も聞いてきました。
確かめたかったことが確かめられた。同時に、いちばん望んでいなかったことが本当だったと分かった。この2つが同時に来ます。

実感が来るのは、少しあとです
その日は、意外に落ち着いておられることが多いです。
「やっぱりそうでしたか」と、静かに受け取られる。実感が来るのは、数日たってからです。
数日後に連絡をいただいて、そこではじめて言葉が出てくる。そういうことがあります。
すぐに動かなくていい
ですから、いつも申し上げていることがあります。
結果が出た日に、何かを決めないでください。相手に言うのも、家を出るのも、その日にしないでください。
感情が動いている状態で決めたことは、あとで変わります。変わると、相手に対して一貫しない態度を取ることになります。
1週間、置いてください
目安として、1週間置くことをおすすめしています。
その間に、報告書を読み返し、弁護士に相談し、着地点を確かめる。この1週間で、次の動きが決まります。
急ぐ理由がある場合は別です。ただ、たいていの場合、1週間で失うものはありません。
受け取り方は、人それぞれ
反応は、本当にさまざまです。
泣かれる方。無表情のまま聞かれる方。逆に、笑ってしまわれる方。どれも、おかしなことではありません。
大きなことを聞いたときに、感情がどう出るかは選べません。ご自身の反応を、変だと思わないでください。
こちらの態度について
こちらがどうしているかも、書いておきます。
結果をお伝えするときは、事実だけを伝えます。「ひどいですね」といったことは言いません。
同情を口にすると、決めつけになります。どう受け取るかは、その方が決めることです。
ただ、黙って聞くことはします。話したいことがあれば、時間はいくらでも使ってください。
そのあとのこと
報告書をお渡ししたら、こちらの仕事は終わりです。
ただ、そこで連絡を絶つことはしません。あとから質問が出てくることがありますし、弁護士に渡す段になって確認が必要になることもあります。
半年後に連絡をいただくこともあります。そのときも、前の話を覚えていますので、続きから話せます。
周りに、どう伝えるか
結果が出たあと、周りにどう伝えるかという問題が出てきます。
ここでも、急がないでください。伝えた相手からは、必ずどこかに広がります。そして、広がった話は戻せません。
伝える必要があるのは、弁護士と、場合によってはご自身の親族だけです。それ以外は、結論が出てからで足ります。
とくに、お子さんへの伝え方は慎重に決めてください。年齢によって、受け取り方がまったく違います。
生活を、いったん戻す
結果が出た直後は、生活が乱れます。眠れない、食べられない、仕事が手につかない。
この状態が続くと、次の判断ができなくなります。まず、眠ることと食べることを戻してください。
難しければ、医療にかかってください。それは弱さではなく、この先を決めるための準備です。
手続きは、1週間や2週間遅れても、たいてい間に合います。ご自身のほうが先です。
よくあるご質問
結果を聞くのが怖いです。
その気持ちは自然です。聞き方は選べますので、あとでまとめて、書面だけで、といった形にもできます。
結果が出たあと、何から始めればいいですか。
まず1週間置いてください。そのあいだに、報告書を弁護士に見ていただくのが、次の一歩になります。
調査後も相談に乗ってもらえますか。
構いません。手続きそのものはできませんが、どこに相談すればよいかも含めて、お話しできます。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。