
楽な仕事だとは思っていません。それでも続けているのは、終わったあとに届く連絡があるからです。
「なぜ、この仕事を続けているんですか」と聞かれることがあります。取材や雑談の中で、時どき出てくる質問です。
自分でも、はっきりした答えを持っていたわけではありませんでした。改めて考えてみて、言葉にしてみます。
この仕事を始めたころは、続けられるかどうか、正直不安もありました。続けていく中で、少しずつ見えてきたものがあります。今でも、答えが完全に固まっているわけではありません。
楽な仕事だとは思っていない
楽な仕事だとは、一度も思ったことがありません。
人の悩みのいちばん重いところに関わる仕事です。気持ちのいい依頼ばかりではありません。つらい場面に立ち会うことも、正直あります。
大変な場面に立ち会うたびに、この仕事の重さを、あらためて感じます。慣れることのない緊張感が、いつもどこかにあります。

調査が終わったあとのこと
それでも続けているのは、調査が終わったあとに届く連絡があるからです。
「おかげで、次に進めました」「気持ちの整理がつきました」。そういう一言をいただくことが、実際にあります。
一通のメッセージや、一本の電話が、この仕事を続ける理由になっています。依頼者の方から直接お礼を言われることは、実はそれほど多くありません。それでも、届いた言葉の重みは大きいです。
短い一文であることがほとんどです。それでも、何度も読み返してしまうくらい、大事に受け取っています。仕事部屋の引き出しに、そっとしまってあります。
結果がどちらであっても
その連絡は、関係を続けると決めた方からも、終えると決めた方からも届きます。
結果がどちらであっても、事実がはっきりしたことで前に進めた、という声が多い印象です。前に進む形は、人によって違います。
結果が思わしくなかった依頼のあとにも、「話を聞いてもらえてよかった」と言っていただけることがあります。結果と満足は、必ずしも同じ形をしていません。
何もなかった、という報告のとき
何もなかった、という報告になることも、少なくありません。
その報告のあとに、「安心しました」と言っていただけると、この仕事の意味を感じます。調査は、何かを見つけるためだけのものではありません。疑いが晴れることにも、同じだけの価値があります。
もちろん、その後の連絡が来ない依頼のほうが多いです。それでも構わないと思っています。調査を終えたあとは、ご本人の生活があるだけです。私が関わり続けるべきことではありません。
依頼を終えたあとの生活まで、想像しながら仕事をするようにしています。報告書を渡した先に、その方の毎日が続いていくことを、忘れないようにしています。
続けられている理由
まとめると、続けられている理由は単純です。
誰かの生活が、少しでも前に進む手伝いができているという実感があるからです。大きなことでなくても、それで十分だと思っています。
この仕事のやりがいは、目に見える形で残らないことが多いです。それでも、確かにあると感じています。一件一件、同じだけの重さを持って向き合うことを、大切にしています。
始めたころに感じていた不安は、今も完全には消えていません。それでも、続けてよかったと思える瞬間のほうが、少しずつ増えてきました。
明日もまた、同じ気持ちで依頼を受けるつもりです。
よくあるご質問
依頼したあと、その後の報告をしなければいけませんか。
そのような必要はありません。ご連絡いただければ嬉しいですが、あくまで任意で、義務ではありません。忘れていただいて構いません。
結果が良くない場合でも、依頼して意味がありますか。
あります。事実がはっきりすること自体に、次へ進むための意味があると考えています。何も見つからないことも、一つの結果です。
依頼者の状況を、他の場で話したりしませんか。
しません。秘密保持は探偵業法10条にも定められており、廃業後も続く義務とされています。この点は徹底しています。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。