
大きな決断の前に、まず小さな生活を守ってください。日常は、味方にもなります。
調査の結果を受け取った日も、翌朝は同じように来ます。カーテンの外は、いつもと変わらない朝の光です。
子どもを送り出し、仕事に行き、夕飯を作る。大きな事実を知っても、日常の用事は止まってくれません。誰かが代わってくれるわけでもありません。
その落差に、かえって戸惑う方もいらっしゃいます。心は大きく揺れているのに、体は普段どおりに動いてしまう。そういう感覚です。
特別なことをしなくても、生活は自然と前に進んでいきます。無理にいつも通りを演じる必要はありませんが、動ける範囲で動いていただければ十分です。
止まらないことは、悪いことではない
これは、悪いことではないと思っています。
日常が続くことで、かろうじて心が保たれることもあります。何もかも止めて、事実とだけ向き合う必要はありません。やるべきことがあることが、支えになる場合もあります。手を止めてしまうと、かえってつらくなることもあります。

決断は、生活の外で
離婚するか、続けるか。大きな決断は、慌てて日常の中で決めなくていいです。
生活を回しながら、少しずつ考える時間を取ってください。決断と生活は、別の場所に置いておいて構いません。
台所に立っているときや、通勤の道すがら、ふと考えがまとまることもあります。決断は、机に向かってだけ進むものではありません。
結論を急いで出したことを、あとになって悔やむ方もいます。時間をかけたことを悔やむ方は、それほど多くありません。急がなかったことは、あとから見て損にはならないようです。
小さいことを、いつも通りにする
こういうときこそ、小さな習慣を守ることをおすすめしています。
朝の支度の順番、決まった時間の食事、寝る前の一つの習慣。変えなくていいところまで変える必要はありません。いつも通りが、思っている以上に支えになります。
食事の準備や掃除など、体を動かす作業が、気持ちを落ち着かせる助けになることもあります。手を動かしている間だけは、考えごとから少し離れられることもあります。
周りに話すかどうか
家族や友人に話すかどうかも、いま決めなくていいことの一つです。
話す相手も、タイミングも、ご自身のペースで選んでください。焦って打ち明ける必要はありません。誰にも話さないという選択も、もちろん間違いではありません。
話したくなったときに話す。それだけの、単純なことで構いません。誰かと話す時間を、意識して作ってみるのも一つの方法です。話す内容は、事実のことでなくても構いません。
周りの方に頼ることも、決して弱さではありません。一人で抱え込まず、頼れるところには頼っていただきたいです。
私にできる範囲
私にできるのは、事実を確認するところまでです。
そのあとの生活を支えるのは、ご本人と、周りにいる方たちです。調査は、生活を止めるためのものではありません。むしろ、次の生活を始めるための一歩だとお考えください。
眠れない夜が続くようであれば、無理をせず、医療機関に相談することも選択肢の一つです。生活のペースを保つことは、これから先の決断のための、大切な準備にもなります。
焦って何かを変えようとするより、今の生活のリズムを守ることのほうが、結果的に良い判断につながることが多いです。私にできることは限られていますが、必要であればいつでもご相談に応じます。
よくあるご質問
調査結果を知った直後は、何をすればいいですか。
何もしなくて大丈夫です。まずは、いつも通りの生活を続けることを、優先してください。無理に元気を装う必要もありません。
すぐに離婚を決めないといけませんか。
その必要はありません。決断は、気持ちが落ち着いてからで十分間に合います。生活を保ちながら考えていただければ十分です。
子どもには、いつ話せばいいですか。
急いで決めなくていいことです。年齢や状況に応じて、ご自身のタイミングで考えてください。迷う場合は、専門家に相談する方法もあります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。