
「探偵の料金は分かりにくい」とよく言われます。理由を整理し、聞くべきことを書きます。
「探偵の料金は分かりにくい」。お問い合わせのときに、よくいただく言葉です。
否定はしません。分かりにくくなる理由が、いくつかあります。順番に書きます。
同じ案件が、ひとつもない
料金が案件ごとに違う、いちばんの理由がこれです。
対象者の生活パターン、行動範囲、警戒心の強さ。すべてが違えば、必要な人数と日数も変わります。
同じ「浮気調査」という名前がついていても、中身は一件ごとにまったく別のものだと考えていただくほうが近いです。
業界に共通の目安がない
美容室や飲食店と違って、探偵業には統一された料金表がありません。
事業者ごとに、単価の考え方も、時間の数え方も違います。比べようとしても、前提がそろっていないことが多いです。
開業に必要な条件も幅があるため、そのぶん事業者ごとの差が出やすい業界だとも言えます。

相場という考え方との付き合い方
ネット上で「相場は1日〇万円」といった情報を見かけることがあります。
目安として参考にする分には構いませんが、内容が違えば金額も変わって当然です。相場だけで高い安いを判断すると、比較を誤ることがあります。
その相場情報がどんな条件で計算されたものかまで書かれていることは少なく、数字だけをそのまま受け取るのは危険です。
安さだけで選ぶ怖さ
金額の低さだけで選ぶと、必要な人数や時間が最初から削られている場合があります。
結果として証拠が不十分になり、あらためて調査をやり直す、ということも起こり得ます。
金額の低さだけで決めるのではなく、その金額で何が含まれているかを確認してください。
「一式」が誤解を生む
「調査一式30万円」という表示だけでは、何時間分か分かりません。
時間で割ってみると、想定より少ない時間しか含まれていない、ということもあります。
逆に、時間単価が明確な事業者のほうが、追加になったときの計算がしやすく、結果として分かりやすいことが多いです。
追加費用の説明が省かれがち
当日、対象者が予定と違う動きをすることは珍しくありません。
延長が必要になったとき、その場でいくら増えるのか。事前に聞いておかないと、あとで戸惑うことになります。
延長するかどうかを、その場で誰が判断するのかも、あわせて確認しておきたい点です。連絡なしに延長されると、あとで金額を見て驚くことになります。
都市部と地方では、移動にかかる時間や、待機できる場所の数が違います。
そのぶん、必要な人数や日数の見立ても変わり、結果として金額に差が出ることがあります。
料金の質問は、契約を決める段階だけでなく、最初の相談の時点でしておくと安心です。
その場で明確に答えられない事業者であれば、契約後も同じように曖昧な説明が続く可能性があります。
分かりにくいままにしていい理由にはなりません。
単価、上限額、延長の条件、報告書の内容。聞かれれば答えられるようにしておくのが、選ぶ側への最低限の礼儀だと思っています。
口頭の説明だけでなく、契約書に金額の内訳が書かれているかを確認してください。
単価、人数、想定時間、延長時の単価。この4つが書面にあれば、あとで揉めることはほとんどありません。
見積もりをもらうときのコツ
最後に、実際に役立つ聞き方を書いておきます。
- 時間単価はいくらか
- 何名で、何時間分の見積もりか
- 延長になったときの単価は同じか
この3つを聞くだけで、比べられる形になります。
相談を受けた人と、実際に契約の説明をする人が別、という事業者もあります。
説明の内容が変わることもあるので、金額に関わる話は、できれば書面かメールでも残しておいてください。口頭でのやり取りだけに頼ると、あとから「言った内容が違う」ということが起こりやすくなります。
調査の途中で状況が変わり、中断したくなることもあります。
その場合の返金の有無や計算方法も、契約前に確認しておくと、いざというとき慌てずに済みます。
見積もりを他社と比べることを嫌がる態度を見せる事業者もいます。
比べられて困る理由がないのであれば、本来は気にする必要のないことです。そうした態度そのものも、判断材料のひとつになります。
よくあるご質問
見積もりは無料ですか。
相談と見積もりの作成に費用はいただいていません。金額を見てから決めていただいて構いません。他社と比べていただいてからのご連絡でも大丈夫です。
複数社に見積もりを頼んでもいいですか。
もちろんです。比べるときは、総額だけでなく時間単価と人数、延長時の条件もあわせて見ていただくと、実質的な差が分かりやすくなります。焦って一社に決める必要はありません。
追加料金が発生するのはどんなときですか。
想定した時間を超えて対象者を追う必要が出たときです。延長するかどうかは、その都度ご相談したうえで進めますので、無断で金額が増えることはありません。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。