
事務所の規模によって、向いている案件の形が変わります。優劣ではなく、相性で選ぶ考え方を書きます。
「大手がいいのか、個人でやっている事務所がいいのか」というご質問を、選び方のご相談でよくいただきます。結論から言うと、規模に優劣はありません。
結論を急ぐ前に、まずご自身の案件がどんな形をしているのかを整理してみることをおすすめします。
規模は、優劣ではない
大手だから安心、個人だから不安、という単純な話ではありません。案件の形によって、向いている規模が変わる。私はそう考えています。
看板の大きさよりも、担当者が案件をどこまで理解しているか、現場での対応がどれだけ柔軟かのほうが、結果に影響します。同じ調査内容でも、担当者の経験や姿勢によって、進め方も報告の質も変わってきます。
口コミや評判も参考にはなりますが、書き込んだ人の状況と、自分の状況が同じとは限りません。あくまで一つの情報として受け止めてください。実際に事務所を訪ねてみて、雰囲気や担当者の受け答えを確かめてから決める、という進め方もおすすめです。
大手が向いている場面
調査範囲が広く、複数の都道府県にまたがるような案件では、人数と拠点を多く持つ大手のほうが動きやすい場合があります。

また、担当者が急に対応できなくなっても、別の人員に引き継げる体制があるのも、規模の大きい事務所の利点です。全国に拠点がある事務所であれば、対象者が急に遠方へ移動した場合でも、比較的柔軟に対応できることがあります。反面、担当者が案件ごとに変わることもあり、細かい事情を毎回説明し直す手間が生じることがあります。
個人や中堅が向いている場面
一方で、調査範囲が限られていて、依頼者との細かいやり取りが重要になる案件では、個人や中堅の事務所のほうが向いていることがあります。

最初から最後まで、同じ人が状況を把握し続けられることは、案件によっては大きな安心材料になります。連絡のたびに一から説明し直す必要がありません。料金体系も分かりやすく説明してもらえることが多く、疑問があればその場で聞き返しやすい距離感です。ただし、担当者が一人しかいない場合、体調不良や急用で対応が止まってしまうこともあります。そこは事前に確認しておきたい点です。
問い合わせの手応えを比べる
事務所を比較する段階では、問い合わせたときの対応を、簡単に記録しておくと選びやすくなります。
・8月10日(月曜)10時、大手に問い合わせ、見積もりは翌日
・8月10日(月曜)11時、中堅に問い合わせ、即日で見積もり
・8月10日(月曜)13時、個人事務所に問い合わせ、電話で概算を提示
対応の速さや説明の分かりやすさは、規模よりもその事務所の姿勢を表します。見積もりの金額だけでなく、説明の丁寧さや、質問への答え方も、あわせてメモしておくと比較しやすくなります。契約前に、同じ質問を複数の事務所にしてみると、説明の違いが分かりやすくなります。
規模が変わっても同じ一線
案件の内容を伺ったうえで、私のところで対応できる範囲かどうかをお伝えすることはできます。向いていないと判断した場合は、どういった事務所を探せばいいか、方向性だけでもお伝えします。契約後に規模を理由に対応が変わることのないよう、担当者の名前を最初に確認しておくことをおすすめします。
これは規模の大小に関係なく、どの探偵にも共通する一線ですが、戸籍謄本や住民票を代わりに取得することはできません。
依頼人の家であっても、対象者の家であっても、無断で立ち入ることはありません。この点は、大手でも個人でも変わらない決まりです。相手と直接交渉することも同様に、弁護士法72条により弁護士の仕事とされています。
よくあるご質問
費用は、事務所の規模によって変わりますか。
規模だけで単純に決まるものではありません。人員や機材、調査地域によって金額は変わります。複数の見積もりを比べて、内訳を確認することをおすすめします。
個人の事務所だと、何かあったときに対応が心配です。
事務所によります。契約前に、緊急時の連絡方法や、担当者が不在のときの対応を確認しておくと安心です。
大手から個人に途中で乗り換えることはできますか。
制度としてはできますが、それまでの調査資料の扱いなど、確認すべき点があります。乗り換えを考える場合は、早めにご相談ください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。