
調査の途中で追加料金が発生し、話がこじれることがあります。どこから追加になるのかを、契約の場で書面に残す方法を書きます。
調査の途中で、「追加の料金が必要です」と言われて戸惑った、というご相談を受けることがあります。これは業界の中でも、よく起きる行き違いの一つです。
契約を急いでいるときほど、細かい条件の確認は後回しになりがちです。落ち着いて読む時間を、あえて作ることをおすすめします。契約前の質問を、面倒だと思う必要はありません。丁寧に答えてくれるかどうかも、その事務所を見極める材料になります。
追加はどこから発生するか
探偵の調査費用には、基本の時間や人数が決まっていて、それを超えた分が追加料金になる仕組みが多くあります。深夜の稼働、遠方への移動、日をまたぐ延長。追加になりやすい場面は、ある程度決まっています。
問題は、どこからが追加になるのかを、契約の時点で具体的に確認していないケースです。「必要になったら追加します」というだけの説明では、あとで金額の感覚がずれてしまいます。同じ「延長」という言葉でも、事務所によって計算方法が違います。30分単位なのか、1時間単位なのか。ここも確認しておくべき点です。
報告書の作成費用や、写真の現像・データ化にかかる費用が、基本料金に含まれているかどうかも、見落とされやすい点の一つです。見積書は、複数の項目に分けて金額が書かれているものを選ぶと、あとで内訳を確認しやすくなります。
口頭でなく、書面に
口頭で「大体このくらいです」と説明を受けても、記憶は時間とともに曖昧になります。金額にかかわる条件は、必ず書面で残すようにしてください。

延長1時間あたりの金額、深夜帯の割増の有無、交通費が発生する条件と上限。この3つは、契約前に確認しておきたい代表的な項目です。見積書の段階で、これらの項目がすでに記載されているかどうかも、あわせて確認しておく価値があります。

契約書に空欄や曖昧な表現がある場合は、サインの前に質問して、埋めてもらってください。その場で聞きにくいと感じても、あとで払う金額にかかわる部分です。分からない専門用語があれば、分かったふりをせず、その場で意味を聞いてください。写真やデータの納品形式についても、事前に確認しておくと安心です。紙で受け取るのか、データで受け取るのかによって、扱いやすさが変わります。
サイン前に控える3点
契約の場では、次の3点を書面で確認し、控えておくことをおすすめします。
・9月1日(火曜)14時、延長1時間あたりの金額を契約書に明記
・9月1日(火曜)14時20分、深夜帯の追加条件を契約書に明記
・9月1日(火曜)14時35分、交通費が発生する条件と上限を契約書に明記
その場で確認して書面に残しておけば、あとから金額の感覚がずれることはほとんどなくなります。契約書そのものに書き込んでもらうのが一番確実です。口頭の説明だけで終わらせないようにしてください。
契約前のご相談でできること
契約前に、金額の内訳をどう確認すればいいか、一緒に整理することはできます。追加料金の仕組みについて、一般的な考え方をご説明することもできます。契約書のひな形を事前にメールなどで送ってもらえるか、聞いてみるのも一つの方法です。当日いきなり読むより、落ち着いて確認できます。解約や中断が必要になった場合の返金の考え方も、契約前に確認しておくと、いざというときに困りません。
一方で、他社との契約トラブルについて、相手の会社に出向いて話をつけることは、私にはできません。示談や返金の交渉は、弁護士法72条により弁護士が担う仕事です。
調査とは別件になりますが、戸籍謄本や住民票の取得を代行することも、私にはできない業務です。契約前の段階からご了承いただければと思います。
よくあるご質問
契約後に追加料金を提示されたら、断ってもいいですか。
断って構いません。契約書に記載のない追加は、応じる義務はありません。ただし、必要な調査が途中で止まる可能性もあるため、内容を確認したうえで判断してください。
見積もりの金額と、最終的な請求が違うことはありますか。
事前に説明のなかった条件で差が出ることはあります。差額の理由を、契約書の記載と照らして確認することをおすすめします。
契約書を、その場でじっくり読む時間はもらえますか。
信頼できる事務所であれば、時間を惜しまず対応してくれるはずです。急かされると感じたら、一度持ち帰って考える、という選択も検討してください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。