
親しく見えても、まだ何もない場合があります。それを見分ける必要がある理由を書きます。
前回の続きです。段階の話をもう少し書きます。
毎日連絡を取り、頻繁に会っていても、まだ関係がない場合があります。これは、実務上とても大事な点です。
なぜ、大事なのか
慰謝料の請求では、不貞行為があったかどうかが問題になります。
親しいだけでは、請求が認められないことがあります。「仲がよかった」で終わってしまう。
ですから、段階を見極めることに意味があります。まだであれば、費用をかけて調査しても、必要なものは撮れません。

見分けるための手がかり
外から見て、段階を推測する手がかりがあります。
- 会う場所(店の中か、車か、部屋か)
- 滞在の時間
- 人目のある場所を避けるかどうか
- 触れ方(距離、歩き方)
3番目が、いちばん分かりやすい変化です。関係が進むと、人目を避ける動きが出ます。
「避け始めた」が、転換点
興味深いのは、初期のほうが堂々としていることです。
まだ何もない段階では、後ろめたさが薄い。ですから、人目のある店に入りますし、一緒に歩きます。
関係が進むと、逆に慎重になります。別々に移動する、人の少ない場所を選ぶ、時間をずらす。
待つ、という判断
ここから、実務の判断が出てきます。
まだ段階が早いと見えた場合、いったん待つことを提案することがあります。いま入っても、必要なものが撮れないためです。
ただし、待てば進むという保証もありません。関係が終わることもあります。ここは、依頼者と相談して決めます。
待つあいだにできること
待つと決めた場合も、やることはあります。
記録を続けて、行動の型を作る。型ができていれば、段階が進んだときに一度で当てられます。
つまり、待つ期間は、準備の期間になります。無駄にはなりません。
判断を間違えることもある
正直に書いておきます。この見極めは、外れることがあります。
まだだと思っていたら、すでに進んでいた。逆に、進んでいると思ったら、まだだった。外から見て分かることには、限界があります。
ですから、「まだのようです」と申し上げるときも、断定はしません。可能性の話として受け取ってください。
段階を見誤ったときの費用
見極めが外れた場合、どうなるかを書いておきます。
まだの段階で入ってしまうと、食事や移動の記録しか残りません。その日の費用は発生します。
ただ、その記録も無駄にはなりません。会っていること自体は確認できますし、行動の型も分かります。次に入る日の判断材料になります。
ですから、こう申し上げています。「1日目は、確かめる日だと思ってください」。
相手方が既婚の場合
段階の話に関連して、もう1つ書いておきます。
相手方も既婚である場合、進み方が慎重になります。双方に守るものがあるからです。
その分、会う頻度は低く、時間も短くなります。ただ、行動の型ははっきりします。限られた時間で会うため、パターンが固定されやすいのです。
この場合の特徴は、後の回で詳しく書きます。
止めるなら、この段階
段階が早いうちであれば、止まる可能性が高くなります。
ただし、問い詰めるという意味ではありません。家庭の時間を増やす、生活の型を変える。この方向のほうが効くことがあります。
一方で、隠れて進むこともあります。どちらに転ぶかは読めませんので、記録は続けてください。
よくあるご質問
まだ関係がないなら、止められますか。
止まる可能性はあります。ただ、問い詰めると隠れて進むこともあります。進め方は、状況を見て決めましょう。
段階が早いうちに、相手方に警告できますか。
証拠がない段階で伝えると、こちらが不利になることがあります。弁護士と相談して判断してください。
どのくらい待てばいいですか。
状況によります。1か月ごとに記録を見直して、変化があれば動く。この形が現実的です。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。