
子どもは、大人が思っているより早く気づきます。そして、気づいたことを言いません。
お子さんのいるご家庭からの相談で、必ず伺うことがあります。「お子さんの様子は、変わっていませんか」。
この質問に、はっとされる方が多いです。自分のことで手いっぱいで、そこまで見ていなかった、と。
子どもは、空気で気づく
子どもは、言葉ではなく空気で気づきます。
食事のときの会話の量、両親が同じ部屋にいる時間、目が合うかどうか。説明されなくても、家の中の温度は伝わります。
そして、気づいたことを口に出しません。言えば何かが壊れると分かるからです。代わりに、行動に出ます。

出やすい変化
- 急に聞き分けがよくなる(心配をかけまいとする)
- 逆に、わがままが増える(注意を引こうとする)
- 学校や園の話をしなくなる
- 寝つきが悪くなる、体調を崩しやすくなる
- 親のどちらかに、極端にくっつく
1番目は特に気づかれにくいです。手がかからなくなったことを、よい変化だと思ってしまうからです。
相手側の変化
一方で、疑われている側の態度にも変化が出ます。
子どもの前でだけ、以前よりも家庭的にふるまう。行事に急に参加するようになる。あるいは逆に、子どもと二人になる時間を避ける。
どちらも、後ろめたさの現れ方の1つとして起こり得ます。ただ、これも決めつけはできません。仕事の都合が変わっただけということもあります。
子どもを、確かめる手段にしない
これはお願いです。
お子さんに、相手のことを聞かないでください。「お父さん、誰かと会ってた」と聞くことは、子どもに親を見張らせることになります。
答えた子どもは、そのあと長く、そのことを覚えています。仮に何か分かったとしても、代償のほうが大きいです。
子どものために、静かに進める
調査を検討される方の多くが、お子さんのことを心配しておられます。
実際のところ、準備をして静かに進めた場合、子どもが気づかないまま終わることはあります。逆に、その場で問い詰めて言い争いになった家庭では、子どもが全部聞いています。
静かに進めることは、あなたのためだけではありません。家の中の空気を、これ以上変えないための方法でもあります。
家庭の予定表を見る
お子さんのいるご家庭では、予定表が手がかりになることがあります。
行事、習い事、通院。家族の予定は、たいてい共有されています。その予定に対して、どう反応するかが変わっていないかを見てください。
以前は調整していた人が、調整しなくなる。あるいは逆に、以前は来なかった行事に急に来るようになる。どちらも変化です。
予定表は、日付が残る記録でもあります。あとで時系列を作るときに、いちばん確かな骨組みになります。
結論を出したあとのこと
お子さんのことで、もう1つ書いておきます。
調べるかどうかを迷っておられる方の多くが、「子どものために我慢すべきか」と考えておられます。
これは、私が答えを出せる問いではありません。ただ、1つだけ申し上げられるのは、分からないまま我慢している状態も、家の中の空気として子どもに伝わっているということです。
我慢することが悪いのではありません。分からないまま我慢するのが、いちばん長く続いてしまうのです。分かったうえで続けると決めた方は、そのあと落ち着いておられます。
よくあるご質問
子どもに事情を話すべきでしょうか。
年齢と状況によりますが、結論が出るまでは話さないほうが穏やかです。話すとしても、事実のうち必要な部分だけで足ります。
子どもが何か知っているようです。聞いてもいいですか。
おすすめしません。子どもに、どちらかの側に立たせることになります。聞きたい気持ちは分かりますが、こらえてください。
調査中に、子どもに気づかれることはありますか。
ご家族に気づかれない形で進めます。ご自宅の周りで動くかどうかも、事前にご相談のうえで決めます。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。