
許せるかどうかを、いま決める必要はありません。時間が答えを変えることがあります。
「許せるかどうか、早く答えを出さなければいけない」と思い込んでいる方がいます。
でも、その答えは、今の時点のものでしかありません。時間が経つと、答えが変わることは珍しくありません。
焦って出した答えほど、あとになって違う答えに変わることを、これまで何度も見てきました。
許すか許さないかという二択で考えてしまうこと自体が、気持ちを追い詰める原因になっている場合もあります。
今の「許せない」は、本物
誤解のないように書きますが、今「許せない」と感じているなら、それは本物の気持ちです。無理に手放す必要はありません。
「いつか許さなければ」と自分を追い込む必要もありません。今の気持ちを否定せずに、そのまま置いておいていいのです。感じていることを否定せず、ただそのまま眺めてみる。それだけでも、気持ちの負担は違ってきます。
時間が、何を変えるのか
時間が経って変わるのは、気持ちそのものというより、見えている範囲です。
事実を知った直後は、その出来事しか見えなくなります。半年、1年と経つうちに、それ以外の時間も見えるようになってきます。見える範囲が変われば、感じ方も変わります。

見える範囲が広がることは、出来事を軽く扱うこととは違います。ただ、視野が戻ってくるだけのことです。同じ出来事について、1年前と今とで、話す言葉の温度が変わってきたと感じる方は少なくありません。
再構築を考えている場合
関係を続ける方向で話している場合でも、「許した」と言葉にする必要はありません。
続けることと、許すことは、別の話です。許せないまま一緒にいる時期があってもいいというのが、これまで見てきた中での実感です。「許した」と口にすることを、相手が求めてくる場合もあります。無理に合わせる必要はないと、お伝えしています。
答えを、期限で区切らない
「半年経ったのに、まだ許せない自分はおかしいのか」と聞かれることがあります。おかしくありません。
許せるかどうかに、標準的な期間はありません。人によって、驚くほど幅があります。何年経っても答えが出ないこともあります。それもまた、ひとつのあり方として、否定されるものではありません。
私の側でできること
調査を担当した立場から言えることは、多くありません。ただ、いろいろな方のその後を見てきた中で、早い段階で結論を出さなかった方が、あとで後悔していない、という印象はあります。
決めるための時間を、急がないでください。それだけをお伝えしたいです。調査を終えたあとも、気になることがあれば、いつでも連絡していただいて構いません。区切りをつける時期は、こちらが決めることではありません。
「許せない自分」を、周りに隠そうとする方もいます。隠す必要はなく、そのままの状態でご相談いただいて構いません。
許せていないことを隠したまま関係を続けることに、疲れを感じる方もいます。無理をしすぎず、正直な気持ちを大事にしてください。
焦って「許した」ことにしてしまうと、あとになって気持ちとの矛盾に苦しむことがあります。急がないほうが、結局は近道になることもあります。
許すという言葉を使わずに、関係を続けている方も実際にいらっしゃいます。言葉にこだわらなくても、日々は続いていきます。
答えを出さないまま何年も続けている方を、否定するつもりはまったくありません。それも、ひとつの続け方です。
急かされることなく、ご自身のペースで向き合っていただければと思います。答えは、いつ出しても構いません。
その時々の気持ちに、正直でいていただくことが、いちばん大切だと思っています。
よくあるご質問
許せないまま一緒にいるのは、良くないことですか。
一概には言えません。時間の経過で変わることも多く、今の状態だけで判断しなくてよいと思います。
許せたかどうかは、どうやって分かるものですか。
はっきりした基準はありません。ふと気持ちが軽くなっている瞬間に気づく方が多いようです。
許せないことを、相手に伝えたほうがいいですか。
伝え方次第で関係に影響します。伝える前に、信頼できる第三者に相談することをおすすめします。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。