
相手を疑ってしまう自分に、嫌気がさすことがあります。疑いは、関係を大事にしている証でもあります。
夜、相手のSNSを何度も見返してしまってから、そんな自分に嫌気がさす。そういうお話を、よく伺います。
疑っている自分を、責めないでください。この記事では、疑いという感情との付き合い方を書きます。
疑うことは、悪いことではない
「疑うのは、相手を信じていない証拠だ」と思われがちです。
ですが、何も感じていなければ、疑いすら浮かびません。小さな変化に気づくのは、それだけ相手をよく見ているということです。
「信じるべきなのに」という思い込み
世の中には、「疑わずに信じるのが良い関係だ」という考え方があります。
これは、半分だけ正しい考え方です。根拠のない疑いを抱え続けることと、気になる変化に気づくことは、別のことです。後者まで自分を責める必要はありません。

「考えすぎだ」と自分に言い聞かせても、気になることは消えません。無理に打ち消そうとするより、いったん認めてしまったほうが楽になることもあります。
関心のない相手の行動は、そもそも気になりません。
帰りが遅い、スマホの持ち方が変わった。そこに引っかかるのは、関係を大事に思っているからです。疑いの感情を、否定的なものとしてだけ捉えなくていいのです。
とはいえ、疑いを抱えたまま毎日を過ごすのは、つらいことです。
白黒つけることだけが解決ではありません。「今は分からないままにする」という選択も、時間を置くという意味で立派な対応です。

確かめることは、関係を壊す行為ではない
事実を確かめることを、相手への裏切りのように感じる方がいます。
そうではありません。何もなかったと分かれば、それだけ安心して関係を続けられます。確かめることは、壊すためではなく、続けるための行動にもなり得ます。
疑いを口に出せる相手を持つ
一人で抱え込むと、考えは同じところを回り続けます。
友人でも、専門の相談先でも構いません。声に出して話すだけで、気持ちの置き場所が変わることがあります。私のところも、その相手のひとつとして使っていただけます。
疑いが強くなりすぎたと感じたら
疑う気持ちが、日常生活に支障が出るほど強くなることもあります。
仕事に集中できない、眠れない、といった状態が続く場合は、疑いの内容そのものより、ご自身の心身の状態を優先して考えてください。専門の相談先を頼ることも、大切な選択です。
心療内科やカウンセリングといった窓口も、選択肢のひとつとしてお伝えしています。
疑いと、実際の行動は分けて考える
疑う気持ちを持つことと、その気持ちのままに行動することは、別の話です。
気持ちを持つこと自体は自由ですが、行動には、あとに残る結果がともないます。スマホを見る、問い詰める、といった行動は、いったん保留にして、まず気持ちだけを受け止める時間を作ってください。
行動に移す前に、誰かに相談する。それだけで、衝動的な行動を防げることがあります。
疑いが晴れたときのために
調べた結果、何もなかったと分かることも、少なくありません。
そのときに大事なのは、疑ったことを引きずらないことです。疑ったことを責め続けても、関係にとって良いことはありません。安心できたことを、素直に受け止めてください。
疑いを持ったこと自体は、なかったことにする必要もありません。そういう時期もあった、と受け止めれば十分です。
相談することへのためらい
「こんなことで相談していいのか」と、ためらう方が多くいます。
疑いの内容が小さく思えても、本人にとって気になっていることであれば、相談する理由として十分です。大きな出来事だけが相談の対象ではありません。
話してみて、何もなければそれでいいのです。話さずに抱え続けるより、ずっと楽になります。気持ちを言葉にするだけでも、頭の中が整理されることがあります。
よくあるご質問
疑っている自分が嫌になり、誰にも相談できません。
まず私にお話しください。判断せずに、状況を整理するお手伝いをします。
何もなかったら、疑ったことを後悔しますか。
後悔する必要はありません。何もなかったと分かること自体が、大きな安心につながります。
疑う気持ちを、相手に伝えたほうがいいですか。
伝え方によります。責める形にならないよう、まずは事実を確かめてから考えることをお勧めします。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。