
寝る前にスマホを開いて、同じ投稿を何度も見返してしまう。その仕組みと、少しだけ楽になる考え方を書きます。
布団に入ってから、スマホを開く。相手のSNSを、もう何度も見た投稿なのに、また見てしまう。こういう夜を過ごす方は、少なくありません。
見るほど、不安は増える
投稿の裏を読もうとすると、情報が足りません。足りない部分を、頭が想像で埋めようとします。想像は、たいてい悪いほうに向かいます。
「いいね」を押した人が誰か。投稿の時間が誰といた時間と重なるか。考え始めると、きりがありません。見れば見るほど、材料が増えて、不安も比例して膨らみます。

見ることと、確かめることは違う
SNSを見返すことは、確かめる行為に見えて、実は確かめられていません。投稿だけでは、日時も場所も、行動の詳細も分からないからです。
本当に確かめたいなら、見返す時間を、記録する時間に変えてください。気になった投稿の日時をメモしておく。それだけで、あとから役立つ形になります。
相手の投稿を見ていると、そこに写る誰かと、自分を比べてしまうことがあります。比べることは、見返す時間の中でいちばん消耗する部分です。
投稿に写っているのは、ある瞬間の一場面にすぎません。そこだけを見て、自分の価値を測る必要はありません。
効果があると言われるのは、単純な工夫です。寝る30分前にはスマホを別の部屋に置く。充電を寝室でしない。
意志の力で我慢しようとすると、たいてい続きません。手が届かない場所に置く、という物理的な工夫のほうが続きやすいです。
見返す時間を、別のことに使う
スマホを開く代わりにできることを、あらかじめ決めておくのもひとつの方法です。温かい飲み物を用意する、簡単なストレッチをするなど、体を動かす行動に置き換えてみてください。
頭で我慢しようとするより、体を使った行動のほうが、気持ちを切り替えやすいことがあります。
不安を感じること自体は自然
不安になること自体は、おかしいことではありません。大切な関係だからこそ、気になって当然です。
不安を消そうとするより、不安とどう付き合うかを考えるほうが、現実的な対処になります。
不安を否定せず、「今、不安になっているな」と一度認めるだけでも、気持ちの波が少し落ち着くことがあります。
通知をオフにするという選択
アプリの通知をオフにするだけでも、見返す回数そのものを減らせます。気になるたびに開いてしまう仕組みを、あらかじめ断っておく方法です。
完全に見ないと決めるより、見る回数を減らす工夫のほうが、続けやすいことがあります。
誰にでも起きることだと分かるだけでも、少し気持ちが楽になることがあります。特別なことではなく、多くの人が通る道だと考えてみてください。
今つらい思いをしていても、その状態がずっと続くわけではありません。少しずつ、付き合い方が見えてきます。
見返してしまった翌朝は、自分を責めずに、気になった内容だけを簡単にメモしておいてください。それだけで、夜の時間を無駄にせず、次につなげることができます。
朝になると、少し落ち着く理由
夜に膨らんだ不安が、朝には少し軽くなっている。そう感じたことがある方は多いと思います。夜は判断力が落ちやすい時間帯だと言われています。
大事な決断は、できるだけ朝の時間に持ち越すようにしてください。夜のうちに結論を出さない、というだけで、後悔を減らせることがあります。
一人で抱えないでほしい
見てしまう夜が続くと、眠りが浅くなり、日中の判断力も落ちます。眠れない状態が長く続くようなら、無理をせず、誰かに話してください。
私のところでも、状況を整理するお話だけでも構いません。見返す代わりに、話すことで気持ちが軽くなることがあります。
よくあるご質問
SNSの投稿は証拠になりますか。
単独ではなりにくいです。日時や場所、行動が具体的に分かる記録と合わせて、初めて意味を持つことが多いです。
見ないようにしても、つい見てしまいます。
意志だけで止めるのは難しいものです。物理的にスマホを遠ざける、気になったことは記録に切り替えるといった工夫をおすすめします。
眠れない日が続いています。相談してもいいですか。
もちろんです。眠れない状態が続くのはつらいことです。調査の話をせず、状況を整理するだけでも、気持ちが変わることがあります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。