
相談する人が増えるほど、意見も増えます。すべてを受け止めようとすると、かえって迷いが深くなります。
「みんなに聞いてみたら、意見がバラバラで、余計に分からなくなりました」。こういう声を、ときどき伺います。
意見が増えると、迷いも増える
友人、親、職場の人。話す相手が増えるほど、返ってくる意見も増えます。「すぐ別れるべき」「子どものために我慢すべき」。正反対の意見が、同じ日に届くこともあります。
一つひとつの意見は、その人なりの経験や善意から出ています。ただ、それはその人の人生の答えであって、あなたの答えとは限りません。

意見を求める相手は、多くする必要はありません。信頼できる一人か二人に絞ることをおすすめします。
大事なのは、決めるのが自分自身だという感覚を保つことです。意見を聞くことと、決めてもらうことは、別のことです。
専門家と身近な人を分ける
法律の話は弁護士に、気持ちの整理は信頼できる身近な人に。役割を分けて聞くと、情報が混ざりにくくなります。
身近な人からの「調べたほうがいい」「別れたほうがいい」という言葉は、気持ちに寄り添った言葉であることが多いです。ただ、手続きの正しさとは別の話です。
SNSでの情報収集との付き合い方
インターネットの掲示板やSNSで、似た状況の体験談を探す方もいます。参考になる部分もありますが、状況は一人ひとり違います。
「みんなこうしている」という情報は、あなたの状況にそのまま当てはまるとは限りません。気持ちが落ち着かないときほど、距離を置いたほうがいい情報源です。
すでにいろいろな人に相談していても、それは無駄ではありません。ここまで考えてきたことを、そのまま話していただければ、状況が把握しやすくなります。
意見をくれる人への感謝も忘れずに
たとえその意見をそのまま採用しなくても、心配して意見をくれた人には、感謝の気持ちを持っておくといいと思います。意見を退けることと、相手を否定することは違います。
「話は聞いたけれど、自分ではこう考えている」と伝えるだけで、関係がこじれることは少なくなります。
一人で決められないと感じたら
それでも一人で決められないと感じるときは、判断を急がなくて構いません。いったん保留にして、また落ち着いたときに考え直すのも、ひとつの方法です。
決めることを先延ばしにするのは、悪いことではありません。焦って出した結論より、時間をかけた結論のほうが、納得感を持てることが多いです。
意見と事実を区別する
周りの意見の中には、「聞いた話では」「知り合いの場合は」という伝聞が混ざっていることがあります。それは事実ではなく、参考情報として受け止めてください。
あなたの状況を正確に知っているのは、あなた自身だけです。
誰かの体験談がそのまま当てはまることは、実はそれほど多くありません。似ているようでも、家庭の事情や関係の積み重ねはそれぞれ違います。
参考にする分には構いませんが、最終的な判断の軸は、ご自身の状況に戻して考えてください。
自分の考えを書き出してみる
人に話す前に、自分の考えを紙に書き出してみるのもひとつの方法です。頭の中だけで考えるより、文字にすることで整理しやすくなります。
書き出した内容を見返すと、本当はどうしたいのかが、少しずつ見えてくることがあります。
焦らず、時間をかけて考えることを、周りにも伝えておくと、余計な急かしを減らせることがあります。「今は自分のペースで考えたい」と、一言添えるだけでも違います。
急かされていると感じるときほど、いったん距離を置いて、自分のペースを取り戻すことを優先してください。
意見を聞いたら、その場ですぐに決めなくて構いません。一度持ち帰って、自分の中で整理する時間を挟んでください。
よくあるご質問
周りに何も相談せずに来ても大丈夫ですか。
構いません。誰かに話してから来る必要はありません。今の状況だけ教えていただければ、そこから一緒に整理していきます。
家族に反対されているのですが、相談できますか。
できます。ご相談自体を、どなたかに伝える必要はありません。あなたの意思だけで進めていただいて構いません。
意見が多すぎて、何を信じればいいか分かりません。
すべてを取り入れようとしなくて大丈夫です。信頼できる一人か二人に絞って、あとは事実の記録を積み重ねることをおすすめします。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。