
気づいてから、仕事に手がつかなくなる方は多いです。無理に普段通りに戻す必要はありません。
パソコンの画面を見ているのに、文字が頭に入ってこない。会議の内容も、あとで思い出せない。そういう状態になったという声を、よく伺います。これは、よくある形として一般化して書きます。特定のどなたかのことではありません。
気づいてから数日、あるいは数週間、仕事が手につかなくなるのは、珍しいことではありません。
それは、弱さではありません
信じていた関係が揺らぐというのは、想像以上に大きな衝撃です。集中力が落ちる、眠れない、食欲が出ない。これらは、心が受けた衝撃に対する自然な反応です。気持ちの持ちようで治るものではありません。
無理に「いつも通り」を演じようとすると、かえって消耗します。頭痛や胃の痛みなど、体にサインが出ることもあります。続くようなら、内科でも構いませんので受診しておくと安心です。何科にかかればいいか分からない場合は、まずかかりつけ医に相談してみてください。体の症状として現れることで、初めて自分の疲労に気づく方も少なくありません。
職場に、理由を話す必要はない
休みたいけれど、理由を聞かれるのが怖い。そう感じる方は少なくありません。
有給休暇は、理由を問われずに取れる制度です。「私用のため」で足ります。詳しい事情を、職場に説明する義務はありません。会社によっては、診断書があれば傷病休暇の制度を使える場合もあります。半休や時間単位の休暇が使える会社であれば、通院の日だけ調整することもできます。

よくいただくご心配
「休んだら、周りにどう思われるか」という心配を、よく伺います。
仕事のミスが増えることを、実際以上に大きく捉えてしまう時期でもあります。一時的に落ちるのは当然のことで、体調が戻れば、多くは元に戻ります。周囲は思っているほど、細かい変化に気づいていないことも多いです。上司や同僚に事情を悟られていないか気にする方もいますが、思い詰めすぎなくて大丈夫です。
もう1つ多いのが、「誰にも相談できない」という孤立感です。自治体の相談窓口など、身近な人以外にも話せる先があります。同じ経験をした人と話せる場を探す、という選択肢もあります。話す相手を1人でも見つけられれば、気持ちの負担はかなり変わります。
日付をつけて残しておく
無理に整理しようとしなくて構いません。ただ、簡単な記録があると、あとで自分の状態を振り返りやすくなります。
・9月5日(金)朝から動悸。会議を1つ欠席
・9月10日(水)夜、ほとんど眠れず。翌日は半休
・9月16日(火)食欲が戻り始める。少しだけ集中できた
こうした記録は、体調の波を客観的に見るためのものです。誰かに見せる必要はありません。書くこと自体が、気持ちを整理する助けになる方もいます。数行の記録でも、あとから振り返ると回復の過程が見えてきます。
私に頼めること、頼めないこと
いまの段階では、調査や話し合いを急いで進める必要はありません。心身が整っていない状態での大きな決断は、あとで後悔につながりやすいからです。相手に直接問いただすことも、いまはしなくていいことの1つです。体調が万全でないときの対話は、話がこじれやすくなります。
できるのは、記録だけ残して、動き出す時期をあとから決めることです。落ち着いてから、あらためて考えても遅くありません。体調の相談は医療機関へ、事実関係の整理はこちらへと、分けて考えていただいて構いません。
よくあるご質問
仕事を休むことに、罪悪感があります。
当然の感覚だと思います。ただ、無理をして倒れてしまうと、回復にもっと時間がかかります。まず体を整えることを優先してください。休むことは逃げることではありません。
誰にも相談できずにいます。
身近な人でなくても構いません。自治体の相談窓口など、匿名で話せる先を利用する方法もあります。一度話を聞いてもらうだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
落ち着くまで、調査は待ってもらえますか。
もちろんです。記録だけ残しておいていただければ、動き出す時期はあとから決められます。急かすことはしませんので、ご安心ください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。