
調査のあと、すぐに結論を出す必要はありません。決めないという選択も、立派な答えのひとつです。
調査を終えたあと、決めるのがつらくなる方がいます。
離婚するのか、続けるのか。どちらかを選ばなければいけないと、思い込んでいる方が多いです。
事実が分かった以上、次の一歩を踏み出さなければ、という焦りが生まれるのも無理はありません。
「早く楽になりたい」という気持ちが、結論を急がせることもあります。ただ、楽になることと、正しく決めることは、必ずしも一致しません。
保留も、ひとつの答え
でも、その場で決める必要はありません。
「今は決めない」という選択も、立派な答えのひとつです。結論を急ぐことと、丁寧に考えることは、別のことです。
周りから急かされているように感じても、実際に決めるのはご自身のペースで構いません。
保留を選んだからといって、何もしないわけではありません。情報を集めたり、気持ちを整理したりする時間として使うことができます。

決めないと、何が困るのか
決めないことに、罪悪感を持つ方もいます。相手を待たせている、時間を無駄にしている、と感じるようです。
でも、事実を知った直後の判断は、あとで変わることが多いです。感情が強く動いている時期の決断は、それだけ揺れやすいものです。
急いで出した結論ほど、あとになって「あのときは冷静ではなかった」と振り返る方をたくさん見てきました。
相手の側から「早く答えを出してほしい」と言われることもあるかもしれません。それでも、答えを急いで出す義務は、どこにもありません。
期限を、外から決められることもある
現実には、期限が絡む場合もあります。裁判離婚を考えるなら、民法770条1項1号の不貞を理由にした請求ができますし、慰謝料は民法724条により、知った時から3年、行為の時から20年で権利が消えます。
この期限だけは、頭の片隅に置いておいてください。ただ、期限までまだ時間があるなら、急いで結論を出す必要はありません。
期限が近づいてきたら、そのときにあらためて考える。それくらいの距離感で構わないと思います。
期限が近いと分かった時点で、弁護士に相談だけしておく、という進め方もあります。結論を出す前の相談は、何度でも構いません。
保留の間にできること
何も決めない間も、できることはあります。日付と出来事を記録しておくこと。誰かに話を聞いてもらうこと。
調べた記録は、決めるための材料であって、決断を急がせるものではありません。いつでも見返せる形で、置いておくだけで構いません。
記録をつけることに疲れてしまう時期もあると思います。そういうときは、無理に続けなくても大丈夫です。気が向いたときに、また書き足せば十分です。
こちらで動けるところ
私にできるのは、事実を調べてお渡しするところまでです。決めることそのものは、お手伝いできません。
「調べたのに、まだ決められない」と気にされる方がいますが、それでいいのです。決めるための時間は、人によって長さが違います。
決められない自分を責めるより、決められるようになるまでの時間を、大切にしていただきたいと思います。決めるための時間の長さを、他人と比べる必要はありません。
「決めない」という言葉を口にするだけで、少し肩の荷が下りたと話す方もいます。言葉にすることにも、意味があります。
調査の依頼をいただいた時点では、まだ何も決まっていなくて構いません。むしろ、その状態からのご相談のほうが多いくらいです。
決断そのものより、決断までの過程を大事にできたかどうかのほうが、あとになって振り返ったときに意味を持つように思います。焦らず進めたという記憶は、その後の自信にもつながります。
よくあるご質問
調査のあと、どのくらいで結論を出す方が多いですか。
人によって大きく違い、目安と言えるほどの数字はありません。数週間の方も、年単位の方もいらっしゃいます。
保留にしている間、相手に何か言うべきですか。
必ずしも言う必要はありません。ご自身の気持ちが整理できていない段階で伝えると、余計に混乱することもあります。
気持ちが変わったら、また相談してもいいですか。
もちろんです。以前の記録も残っていますので、続きから相談していただけます。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。