
親の世代についてのご相談は、お金と相続の話が早い段階で絡んできます。よくある形として書きます。
ご相談にいらっしゃる方の年齢層は、ここ数年で目に見えて広がっています。このところ増えているのが、ご自身の親の世代についての相談です。
「父がある年齢になってから、様子がおかしい」「母の生活が急に変わった」。こうした相談は、季節を問わずいただきます。特定のどなたかの話ではなく、よくある形として書きます。
ご自身の結婚生活の心配ごとと違い、親のこととなると、どこまで踏み込んでいいのか分からない、と戸惑う方が多い印象です。
相談の場に、ご本人ではなくお子さんの世代がいらっしゃる、という組み合わせ自体が、この年代の相談の特徴のひとつです。
若い世代の相談と、何が違うか
配偶者どうしの相談と、親世代の相談は、似ているようで違います。
いちばんの違いは、お金と相続が、最初から絡んでくることです。財産の話は、感情の話より先に動き出します。
また、ご本人に直接確かめにくいという事情もあります。歳を重ねた親に、面と向かって尋ねるのは、配偶者に尋ねるのとは違う難しさがあります。
「口出しをする資格があるのか」と迷う方もいます。子の立場からの心配であっても、遠慮が先に立つことは珍しくありません。
感情のもつれから始まる相談と違い、最初から「今後の生活をどう守るか」という現実的な視点が強く出るのも、この世代の相談の特徴です。
相談の入り口は、お金のことが多い
実際に多いのは、「通帳の動きがおかしい」「知らない支出がある」という、お金からの入り口です。
そこから調べていくと、生活に新しい相手がいることが分かる場合もあれば、単に散財の癖だったという場合もあります。入り口が同じでも、中身はさまざまです。
通帳や印鑑の場所を、急に変えられたという相談を受けることもあります。悪意があるとは限らず、単に管理の仕方が変わっただけということも十分にあります。

お金の動きだけで結論を急がず、まず何が起きているのかを一緒に整理するところから始めます。
相続を意識せざるを得ない
親世代が対象になると、この先の相続のことも、同時に頭に浮かびます。
新しい相手との関係が続けば、財産の分け方に影響することもあります。ここは、私だけで判断できる領域ではありません。行政書士や弁護士と、役割を分けて進めます。
調査で分かった事実そのものと、相続の手続きは別の専門領域です。必要に応じて、適した窓口をご案内します。
相続の話が絡むと、感情面だけでなく、今後の生活設計そのものに関わってきます。急いで結論を出さず、必要な専門家を順番にそろえていくことをおすすめしています。
兄弟姉妹で、意見がそろわないことも
もう一つ、この世代の相談に特有なのが、ご本人以外のご家族の存在です。
兄や妹で、対応の温度差があることは珍しくありません。誰の依頼として動くのかを、最初にはっきりさせています。それが、あとの誤解を防ぎます。
調べた先に、何を望むか
若い世代の相談では、離婚や慰謝料という着地点がはっきりしていることが多いです。
親世代の相談では、「まず事実を知りたいだけ」という着地点も、同じくらい多くあります。事実を知って、あとは見守るという選択も、十分にありえます。
どちらが正しいということはありません。何を望むかは、依頼者の方が決めることです。
見守るという選択をされた方の中には、数年後にあらためて調査を依頼される方もいます。そのときのために、最初の記録を丁寧に残しておく意味があります。
連絡を取り合う頻度が少ない兄弟姉妹の場合、情報の共有の仕方も事前に決めておくと、あとの行き違いを防げます。
見守ると決めた場合でも、生活に急な変化があれば、いつでも相談し直していただいて構いません。
よくあるご質問
親のことを、本人に内緒で調べてもいいのでしょうか。
ご相談自体は可能です。ただ、調べたあとにどう向き合うかは、慎重に考えたほうがいい場面です。進め方はご一緒に相談させてください。
認知症など、判断力の心配がある場合はどうなりますか。
その心配がある場合は、調査より先に、医療や福祉の窓口に相談することをおすすめする場合があります。状況を伺って判断します。
兄弟姉妹の代表として、ひとりだけで依頼できますか。
できます。ただし、依頼者はおひとりに定め、他のご家族への説明は依頼者の方からしていただく形になります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。