
近い人ほど、話が広がりやすくなります。誰に、どこまで話すかを、先に決めておく大切さを書きます。
気づいたことを、誰かに話したくなる時期があります。ひとりで抱えるには、重すぎるからです。
ただ、話す相手は選んだほうがいいと感じています。近い人ほど、話が広がりやすいという性質があります。
これは、悪意があるわけではありません。心配してくれる気持ちが、そのまま次の人へと伝わっていくのです。
近さが、そのまま広がりやすさになる
共通の友人、職場が同じ人、家が近い人。距離が近い関係ほど、悪気なく話が伝わっていきます。
「誰にも言わないで」と前置きしても、伝わる速さは変わらないことが多いです。言った本人に、広めた自覚がないまま伝わっていきます。

ひとりに話したつもりが、気づけば数人が知っている。そういう例を、これまでいくつも見聞きしてきました。
話が伝わると、何が起きるか
対象者本人に伝わってしまうと、行動が変わります。警戒されると、そこから先の確認が難しくなります。
家族や親族に伝わると、話がこちらの手を離れて動き出すこともあります。まだ決めていない段階で、周囲が先に動いてしまう形です。
特に、双方の親が知るところとなると、話し合いの場が増えて、かえって収拾がつきにくくなることもあります。
どこまで話すかを、先に決める
すべてを話さない、という選び方があってもいいと思います。事実だけを、必要な範囲で話す。感情の部分は、別の場所で吐き出す。
私のところでは、話を聞く場でもあります。誰にも言えずにいたことを、初めて言葉にする方も多いです。
調査の依頼を前提にせず、まず状況を整理するためだけに来られる方もいます。それも、立派な使い方だと思っています。
話す相手の候補
弁護士は、法律の範囲で話が漏れる心配がありません。カウンセラーも同様です。守秘の義務がある相手には、安心して話せます。
友人や家族は、支えにはなりますが、守秘の義務は負っていません。支えてほしい場面と、記録として話す場面を、分けて考えてください。
誰にも話さず、ひとりで進める方もいます。それも、間違った選び方ではありません。
話す・話さないの正解はなく、あとで後悔しない選び方をご自身で決めていただければと思います。周囲の目より、ご自身の気持ちを優先してください。
相談窓口という選択肢
行政やNPOが運営する無料の相談窓口もあります。秘密は守られますし、費用の心配なく話を聞いてもらえます。
弁護士に相談する前段階として、まずこうした窓口で気持ちを整理してから来られる方もいます。順番に決まりはありません。滋賀県内にも、女性センターなど、こうした相談を受け付けている窓口があります。私のところでご案内することもできます。
話す前に、伝える範囲をメモにしておくのも一つの方法です。感情に任せて話すと、あとで「言い過ぎた」と感じることがあります。
事実だけを短く伝え、相手の反応を見てから、必要に応じて詳しく話す。この順番を意識するだけでも、話したあとの後悔は減らせます。
時間が経ってから見え方が変わる
話した直後は、味方になってくれたと感じても、時間が経つとその人との関係が変わることもあります。短期的な安心と、長期的な関係は、分けて考えてみてください。
半年後、1年後も同じ関係でいたい相手かどうかを考えると、話す相手が自然と絞られてくることがあります。
相手を選べずに、誰にも話せないまま長く抱えている方もいます。それでも、心のどこかで話せる相手を探し続けていいのだと思います。タイミングは、自分で決めて構いません。急かされて話す必要はどこにもありません。
話を聞いてもらったあとに、お礼を伝える必要も、気を遣う必要もありません。相手に負担をかけたと感じるより、話せたことを大切にしてください。
よくあるご質問
誰にも相談せずに調査を依頼できますか。
できます。ご家族に知られたくないという方も多く、連絡方法や書類の送り先はご希望に合わせています。面談の場所も配慮しています。
友人に話してしまいました。取り返しはつきますか。
話したこと自体は戻せませんが、そこから先の話し方を変えることはできます。事実の確認は、落ち着いてから進めても遅くありません。
相談だけでも聞いてもらえますか。
もちろんです。調査を前提にしない相談も、たくさんお受けしています。話を聞くだけで気持ちが整理される方も少なくありません。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。