
出会いの場所が変わると、痕跡の残り方も変わります。よくある形として、確認しておきたい点を書きます。
出会いの入り口が、マッチングアプリであることが増えてきました。よくある形として書きます。特定のどなたかの話ではありません。
居酒屋や職場で出会っていた時代とは、痕跡の残り方が違います。アプリの中でやり取りが完結し、外に出てこないことが多いのです。
ご相談の中でも、この数年で目立って増えてきた形の一つです。年齢層も幅広く、特別な出来事ではなくなってきていると感じます。
何が見えにくくなるか
通話履歴や、共通の知人を通じた噂といった、以前なら手がかりになっていたものが、そもそも発生しません。
アプリ内のメッセージは、こちらから見ることができません。見ようとして相手のスマホに触れれば、それ自体が別の問題になります。
アプリの通知設定によっては、ロック画面に文面の一部が表示されることもありますが、それを積極的に狙って見るのはおすすめしません。
見えるところに、目を向ける
アプリの中身が見えなくても、外に出てくる部分はあります。待ち合わせの場所へ移動する行動、いつもと違う時間の外出、車の使い方の変化です。

調べるのは、アプリの中身ではなく、外に現れた行動です。ここを混同しないことが、遠回りに見えて確実な進め方になります。
アプリで知り合った相手であっても、実際に会うとなれば、必ず現実の場所に姿を現します。そこを見ることに変わりはありません。
位置情報アプリを使いたくなったら
相手の端末に位置情報アプリを入れて、行き先を追いたいというご相談もいただきます。
気持ちは分かりますが、無断で行えば、機器を取り付ける行為や、位置情報を無承諾で取得する行為として問題になる場合があります。ここは踏みとどまってください。
ストーカー規制法の対象になる行為は、恋愛感情や怨恨の感情が要件になる場合があります。配偶者間でも例外ではないと考えておいてください。
今のうちに残しておくこと
アプリの通知が届いた画面、待ち合わせを匂わせるやり取り、いつもと違う外出の記録。気づいた時点のものだけでかまいません。
日付と時刻をメモに添えておくと、あとで見返したときの意味が変わります。記憶よりも、記録のほうが強く残ります。
スクリーンショットを撮る際も、無断で相手の端末を操作して得たものかどうかが、あとで問題になることがあります。取得の経緯も覚えておいてください。
アプリのやり取りそのものを取得することはできません。私ができるのは、外に現れた行動を、日時と場所で記録することです。
出会いの場がアプリであっても、調べ方の骨格は変わりません。行き先を確かめ、誰と、どこで、何をしたかを積み重ねます。
アプリの運営会社に相談できること
深刻なトラブルに発展しそうな場合、アプリの運営会社に通報できる仕組みが用意されていることがあります。既婚者であることを隠した利用は、多くの規約で禁止されています。
通報がすぐに関係を終わらせるわけではありませんが、相手のアカウントが利用停止になることはあります。選択肢の一つとして知っておいてください。
ただし、通報の履歴自体が、こちらの動きを相手に気づかせるきっかけになることもあります。使うタイミングは、他の確認と合わせて考えてください。
プロフィールの年齢や、独身であるという表示が、事実と違っていたと分かることもあります。これも、行動を確認するうえでの手がかりの一つになります。
虚偽の表示そのものを問題にするより、そこから生まれた行動の事実を見ていくことが中心になります。年齢や職業を偽ったまま関係が続いているケースも見てきました。偽りの発覚が、話し合いを進める後押しになることもあります。
よくあるご質問
アプリを退会させれば、関係も終わりますか。
退会は関係の終わりを保証しません。アプリの外でつながりが続いていることも多く、行動そのものを見ていく必要があります。退会は交渉の材料の一つに過ぎません。
相手のスマホを見てもいいですか。
おすすめしません。無断で見る行為が、別のトラブルの原因になることがあります。見た内容も、入手の経緯によっては証拠として弱くなりがちです。
アプリ名が分かれば調査しやすくなりますか。
手がかりの一つにはなりますが、決め手にはなりません。実際の行動を確認することが中心になりますので、アプリ名だけで結果が変わるわけではありません。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。