
一日だけでは見えない生活のリズムがあります。何日かけて、どう間を空けて組むか、実務の考え方を書きます。
「何日か見ていただけますか」というご相談は、少なくありません。一日だけでは、生活のリズムまでは見えないからです。
とはいえ、日数を増やせば増やすほどいいというものでもありません。組み方を間違えると、日数をかけたぶん気づかれやすくなります。
まず伺うのは、対象者の一週間の過ごし方です。通勤の経路、休日の使い方、習い事や趣味の有無。ここが曖昧なままでは、日程は組めません。
連日を避ける理由
同じ曜日、同じ時間に、同じような気配が近くにある。これが続くと、対象者の側にも、街の側にも、違和感が積み重なっていきます。
車を停める場所も同じです。同じ路地に3日続けて見慣れない車があれば、近所の誰かが気にとめることがあります。田舎ほど、この傾向は強くなります。
探偵という仕事は、見つからないことが前提です。連日の尾行は、その前提を自分から崩してしまう組み方です。

間隔をどう空けるか
私のところでは、1日おいて、また1日おいて、というように間を空けて組みます。間隔を空けるほど、見られている側の警戒がゆるみます。
目安は、対象者の生活リズムに合わせます。週に決まった外出があるなら、その日を軸に、前後1週間から2週間で組み直すことが多いです。
間隔を空けている日は、何もしていないわけではありません。過去の記録を見直し、次に見るべき曜日や時間帯を絞り込んでいます。
曜日をずらして見る
同じ曜日ばかりを見ていると、それ以外の曜日の行動が抜け落ちます。曜日を少しずつずらして、生活全体を見る組み方をおすすめしています。
平日の午前と午後でも違いますし、休日の朝と夜でも違います。見る時間帯を変えるだけで、同じ人でも別の顔が見えることがあります。
一度目で得た情報をもとに、二度目の日程を絞り込む。この繰り返しで、無駄な空振りを減らしていきます。
天候と季節も材料になる
雨の日、寒い日は、外出そのものが減ります。組み立ての段階で、天候の影響も見込んでおきます。
天気予報を見ながら、直前で日を入れ替えることもあります。決めた日程を守ることより、動きが出やすい日を選ぶことを優先します。

決めた日程どおりに進まないこともあります。急な残業、天候の急変、対象者側の予定の変更です。
現場に入った調査員が、その場で続けるか切り上げるかを判断できる体制にしています。事前の計画と、当日の柔軟さは、どちらも欠かせません。
費用との兼ね合い
日数を増やすほど、費用は積み上がります。すべての日を厚く組むのではなく、勝負になりそうな日に人数を寄せる考え方をお伝えしています。
上限額を先に決めておけば、日数が延びても、その範囲で収まる安心感があります。青天井の見積もりは、避けたほうがいいです。
何日かけるかより、どの日に何を見るかを決めてから組む。それが、遠回りに見えて一番早い進め方だと感じています。
見積もりで確認しておくこと
日程の組み方そのものも、見積もりの段階で説明してもらってください。何日を、どんな間隔で組む予定か。ここまで示せる事業者は、経験を積んでいる証拠です。
逆に、日数だけを提示して組み方の説明がない見積もりは、あとから追加の日程を提案されやすい傾向があります。契約の前に、ここを確認しておく価値はあります。
私のところでは、初回の面談で大まかな日程表をお見せしながら、なぜその組み方にするのかを一つずつ説明しています。調査の途中で状況に応じて日程を更新することもあり、最初の計画に固執せず、見えてきた事実に応じて柔軟に見直しています。
よくあるご質問
何日くらいで組むのが一般的ですか。
ご相談の内容によりますが、まず3日から4日で様子を見て、必要に応じて延ばす組み方をおすすめすることが多いです。最初から長期間で契約する必要はありません。
日程は事前にすべて決めておくのですか。
大枠は決めますが、天候や当日の状況で入れ替えることがあります。動きが出やすい日を優先するためで、決めた日程を無理に守ることはしません。
間隔を空けすぎると、かえって良くないですか。
空けすぎると生活リズムがつかみにくくなります。対象者の週の動きに合わせて、3日から1週間程度を目安に間隔を調整しています。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。