
費用をかけずに確かめたい。その気持ちは分かります。ただ、失敗の型がはっきり決まっています。
自分で後をつけてみた、という話は、相談の中で本当によく出てきます。
責めるつもりはありません。ただ、失敗の型がほぼ決まっているので、それだけは書いておきます。
気づかれる場所は、だいたい同じ
会社の前。美容院の前。大通りの信号。この3か所が突出しています。
会社の前は、待つ場所がないからです。人が立っていられる場所が限られていて、同じところに何十分もいることになります。
美容院や店の前も同じです。中に入った相手を待つあいだ、外に立ち続けることになります。待っている時間が長いほど、目立ちます。
大通りの信号は、距離が詰まるからです。信号待ちで並ぶと、真後ろに立つことになります。

車の尾行は、さらに難しい
車の場合、失敗はもっと早く起きます。
理由は3つです。1つ、同じ車がミラーに映り続ける。2つ、信号で必ず並ぶ。3つ、駐車場で降りるところを見られる。
相手が少しでも警戒していれば、わざと遠回りをする、コンビニに寄る、といった動きで確かめられます。そこで詰まると、こちらの車種とナンバーが覚えられます。
覚えられたあとは、その車では二度と近づけません。
気づかれたあとに起きること
尾行に気づかれると、相手は2つのことをします。
1つは、行動を変えることです。もう1つは、こちらの側が「そこまでするのか」と責められる材料になることです。
2つ目は、あとの話し合いでかなり効いてきます。本来はこちらが被害を受けている側なのに、話の焦点がずれてしまいます。
知っている人ほど、気づかれる
意外に思われるかもしれませんが、家族はいちばん気づかれやすい立場です。
歩き方、身長、服の傾向、持ち物。顔を見なくても分かる情報を、相手はすべて持っています。遠くにいても、シルエットで分かります。
他人であれば、通行人の一人として通り過ぎられます。この差は、技術ではなく立場の差です。
やるとしても、ここまで
「では、何もできないのか」と言われると、そうではありません。
家を出た時刻、帰った時刻、服装、持ち物、車のメーターの数字。家の中と、家の前までで分かることは、けっこうあります。ここは、気づかれる心配がほとんどありません。
この範囲の記録があると、こちらが動く日を決めやすくなります。実際、依頼を受けるときにいちばん役に立つのが、この記録です。
追いかけるのは、こちらの仕事です。書くのは、あなたにしかできない仕事です。
「一度だけなら」が、いちばん危ない
ここまで読んで、それでも一度だけ試したい、と思われるかもしれません。
一度だけがいちばん危ないです。理由は単純で、慣れていない人ほど、距離の取り方が分からないからです。
慣れている人間は、見失うことを恐れません。今日見失っても、明日また出ればいいと考えます。だから無理に詰めません。
一度きりだと思っていると、見失いたくないので詰めます。詰めれば、気づかれます。この構造は、避けようがありません。
記録する側に回ると、見えるものが増える
追いかけるのをやめて、記録に回ると、実は見えるものが増えます。
出た時刻、帰った時刻、服装、においの有無、車のメーター、洗濯物、翌朝の様子。家の中にいるからこそ取れる情報は、外からは取れません。
そして、こうした記録があるほど、こちらが動く日を絞り込めます。日を絞れれば、必要な日数が減ります。日数が減れば、費用も下がります。
つまり、記録に回っていただくことは、費用を下げることにもつながります。追いかけるより、そちらのほうが確実です。
よくあるご質問
一度尾行して、気づかれたかもしれません。どうすればいいですか。
しばらく何もせずに、様子を見てください。そのうえで動く場合は、こちらが入る形になります。気づかれた時期を教えていただければ、それに合わせて組み立てます。
友人に頼んで見てもらうのは、ありでしょうか。
おすすめしません。友人に法的な責任が及ぶ可能性がありますし、関係も壊れます。何より、続けられません。
ドライブレコーダーの映像で、行き先は分かりませんか。
自分の車のものなら確認できますが、相手の車のものを無断で操作するのは避けてください。別の問題になります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。