
「こんなに笑えると思っていなかった」。この言葉を、何度か聞いています。
その後の15回の、最後の回です。
1年後、人はどうなっているか。これを書いておきたいと思います。
共通しているのは、時間がかかること
まず、正直なところを書きます。
数か月で立ち直る方は、あまりおられません。半年から1年、長い方で2年。これが、見てきた範囲での実感です。
ただ、ほとんどの方が、そのあと落ち着いておられます。

「思い出さない日」ができる
立ち直りの過程で、多くの方が同じことを言われます。
「ある日、丸一日、そのことを思い出さなかった」。これが、最初の変化だそうです。
そして、そういう日が少しずつ増えていく。急に楽になるのではなく、思い出さない時間が長くなっていく。そういう形だと聞いています。
「こんなに笑えると思っていなかった」
1年ほどたって、連絡をくださる方がおられます。
そのときに聞いた言葉が、これです。「あのときは、もう一生こんな気持ちのままだと思っていました」と。
これは、いま渦中におられる方にこそ、知っておいていただきたいことです。
離れた方も、続けた方も
興味深いのは、どちらを選んだかで、あまり差がないことです。
離れた方も、続けた方も、1年後には落ち着いておられます。差が出るのは、選択ではなく、決めきれたかどうかです。
決めきれずに宙ぶらりんのまま1年たった方が、いちばんつらそうです。
早く動いた方のほうが、早い
もう1つ、傾向として言えることがあります。
抱えている期間が短かった方のほうが、立ち直りも早いです。
当たり前のようですが、実際にそうです。1年抱えてから動いた方は、そこから1年かかります。合計2年です。
これが、「早く相談してください」と申し上げている理由です。急いで結論を出せという話ではありません。抱える期間を短くしてほしい、という話です。
こちらにできること
正直に書きます。この仕事でできるのは、ごく一部です。
事実を確かめて、記録して、渡す。そこから先を歩くのは、ご自身です。
ただ、その一部が、抱えている期間を短くできることがあります。それだけのために、この仕事をしています。
いま、渦中におられる方へ
最後に、これだけ。
いまは、先が見えないと思います。この状態が永遠に続くように感じられると思います。
そうではない、ということだけ、お伝えしておきます。
決めていなくて構いません。調べなくて構いません。話すだけで結構です。ひとりで抱える時間だけ、少し短くしてください。
生活を戻す順番
立ち直るために何をすればよいか、と聞かれることがあります。
答えは、いつも同じです。眠ること、食べること、働くこと。この3つからです。
気持ちの整理は、そのあとについてきます。逆はありません。気持ちを先に整えようとしても、体が動かなければ進みません。
そして、この3つが戻ってくると、判断ができるようになります。判断ができれば、手続きが進みます。
この15回について
「調べたあと」の話を、15回にわたって書いてきました。
慰謝料、離婚、修復、そして立ち直り。調べることより、そのあとのほうがずっと長いということが、伝わっていればと思います。
だからこそ、調べる前に着地点を決めていただきたいのです。どこへ向かうかで、途中の道が変わります。
次の回からは、実際にどういう形が多いのかを書いていきます。
よくあるご質問
1年たっても、まだつらいです。
2年かかる方もおられます。人によって違いますので、比べないでください。
立ち直るために、何かしたほうがいいですか。
生活を整えることが、いちばん確実です。眠ること、食べること、働くこと。順番はそこからです。
結果が出たあとも、相談していいですか。
構いません。何年か後にご連絡いただいても、前のお話は覚えています。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。