
実況と報告は違います。何が書かれていれば報告と呼べるのか、具体的に書きます。
他社での経験を話してくださる方から、こういう報告を見せていただくことがあります。
「二人はとても楽しそうにしていました」「親密な様子でした」。これは、報告ではありません。感想です。
報告に必要なのは、事実だけ
報告書に書かれるべきものは、決まっています。
日時。場所。誰が。何をしたか。この4つです。感想も、推測も、要りません。
「楽しそう」は、書いた人の受け取り方です。読む側からすると、何があったのかが分かりません。

同じ場面を、事実で書くと
先ほどの一文を、報告として書き直すとこうなります。
「19時42分、◯◯駅東口で対象者と女性が合流。手をつないで南へ移動。19時58分、◯◯(建物名)に入館。22時14分、両名が同所から出て、◯◯方面へ徒歩で移動」。
読む人が、その場を再現できるかどうか。これが基準です。感想は、再現の役に立ちません。
写真に求められること
写真も同じです。きれいに撮れているかどうかではありません。
- 日時が分かること
- 場所が分かること(建物名・看板・目印)
- 人物が同一だと分かること(服装の連続性)
- 入った時刻と出た時刻が、両方あること
4番目が抜けている報告書を、しばしば見ます。入るところだけでは、滞在時間が分かりません。
用語をそろえる
細かい話ですが、これも大事です。
同じ人物を、あるページでは「対象者」、別のページでは「男性」と書いている。同じ場所を「ホテル」「施設」と書き分けている。読む側が別人・別の場所だと受け取ることがあります。
報告書は、弁護士が読み、場合によっては裁判所が読みます。読む人が迷わないように書く。それだけのことです。
見本を見せてもらう
契約の前に、報告書の見本を見せてもらってください。
個人情報を伏せたものであれば、たいていの事業者が用意しています。見せられないと言われたら、そこは考え直したほうがいいです。
見本を見るときは、写真の枚数ではなく、時刻の書き方を見てください。分単位で入っているか、出入りが対になっているか。ここに差が出ます。
調査中の連絡と、報告書は別
混同されやすいので、分けて書きます。
調査中の連絡は、その日の状況をお伝えするものです。速報なので、簡潔になります。
報告書は、あとで使うためのものです。時間をかけて作ります。2つを同じものだと思っていると、「あの日の連絡と書いてあることが違う」という誤解が生まれます。
速報は速報として受け取り、確定は報告書で、とお考えください。
いつ渡されるか
報告書がいつ手元に届くかも、確かめておいてください。
調査が終わってから、作成に数日かかるのが普通です。「1か月後」と言われたら、理由を聞いてください。
急ぐ事情がある場合は、先に伝えておくと調整できます。弁護士との面談が決まっている、といった事情です。
受け取り方も決めておく
意外に見落とされるのが、受け取りの方法です。
郵送であれば、封筒に何と書かれるか。手渡しであれば、どこで渡すか。家に届いて、それを相手が受け取ってしまうという事故が、実際に起きています。
こちらでは、屋号を書かない封筒を使い、宛先も含めてご希望に合わせます。手渡しの場所も、ご指定いただけます。
この点は、契約の前に必ず確認しておいてください。
よくあるご質問
報告書は何ページくらいになりますか。
調査日数と内容によります。ページ数より、出入りの時刻が対で記録されているかを見てください。
写真のデータももらえますか。
お渡しします。保存の方法もあわせてご相談ください。ご自宅に置きにくい場合の預かりについても、お話しできます。
報告書を弁護士に渡しても大丈夫ですか。
そのために作っています。弁護士が読むことを前提にした書き方をしています。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。