
調査は、始めたら最後まで続けるものだと思われがちです。途中でやめるという決め方も、選択肢のひとつです。
契約して2日目の午後に、「今日で、いったん止めてください」というご連絡をいただくことがあります。
珍しいことではありません。調査は、始めたら最後まで続けなければならないものではありません。途中でやめるという決め方も、最初から選べる選択肢のひとつです。
この記事では、実際に途中でやめると決めたときに、費用の面と気持ちの面で何が起きるのかを、順番に書いていきます。
こういうご相談は、珍しくありません。以下はよくある形としてお読みください。実在のご依頼の話ではありません。
続けるのがつらくなる瞬間
理由は、いくつかあります。
見えてきたものが、思っていたより重かった。予定していた日数より先に、必要な答えが出た。あるいは、この先を知るのが怖くなった。どれも、途中でやめる十分な理由になります。
知りたいと思っていたことと、実際に向き合う覚悟が、必ずしも同じ速さで育つとは限りません。知りたい気持ちが先に立って契約したものの、途中で気持ちが追いつかなくなることは、誰にでも起こり得ます。
調査員に気をつかって、言い出せずにいる方もいます。ですが、止める・止めないは、依頼した側が決めることです。遠慮する必要はありません。

やめることは、失敗ではない
「途中でやめたら、それまでの費用が無駄になる」と思われる方がいます。
そうとは限りません。すでに分かったことは、そのまま手元に残ります。結論を急がずに、いったん止めて考える時間を取る。それも、調査の使い方のひとつです。
最後まで続けることだけが、正しい調査の終え方ではありません。途中で得られた情報だけで、次の行動を決められる場合も多くあります。
費用の面で起きること
止めた時点までの実働分を、精算するのが一般的です。
契約の全体金額を、最初から払い切る必要はありません。ここは、契約前に確かめておいてください。「途中解約時の精算方法」が、書面に書かれているかどうかです。
実働分とは、実際に稼働した調査員の時間や日数を指します。契約書に、1時間あたりの単価と、途中解約時の計算方法が明記されているかを確認してください。
書かれていない場合は、契約前に質問して、答えを書面に残してもらってください。あとになって金額でもめる原因の多くは、この部分の説明不足です。
気持ちの面で起きること
止めたあと、疑いそのものが消えるわけではありません。
ただ、いったん距離を置くことで、見え方が変わることがあります。止めることは、あきらめることとは違います。必要になれば、また相談していただけます。
止めてほっとする方もいれば、止めたことに迷いが残る方もいます。どちらの気持ちも、自然な反応です。無理に気持ちを整理しようとしなくて構いません。
止めた記録は、こちらで一定期間お預かりします。再開のときに、ゼロから始めずに済みます。

やめると決めたときにすること
止めたいと思ったら、その気持ちのまま伝えていただいて構いません。
「なぜ止めたいのか」を説明する必要はありません。伝えるべきは、「いつまでの分を、報告としてまとめてほしいか」だけです。
連絡は電話でもメッセージでも構いません。長い説明を用意する必要はなく、一言「止めたい」と伝えていただければ、そこから先の手続きはこちらで進めます。
途中までの記録でも、簡単な報告としてお渡しすることができます。
止めどきを合図として受け取る
いつが止めどきか、決まった基準はありません。
費用の負担が重くなってきたと感じるとき、気持ちの負担のほうが重くなってきたと感じるとき。どちらか一方でも重くなったと感じたら、それは考えていい合図です。我慢して続けることに、意味はありません。
途中経過を聞いて「もう十分」と感じるタイミングは、人によって違います。早い、遅いを気にする必要はありません。周りと比べる必要もありません。
迷ったときは、一度立ち止まって「今、何のために続けているのか」を、自分に問い直してみてください。答えが出なければ、それも止めどきのひとつのサインです。
よくあるご質問
途中でやめると、途中までの記録はどうなりますか。
お預かりして保管します。簡単な報告としてまとめることもできますし、記録だけを残しておく形でも構いません。ご希望に合わせます。
いったん止めたあと、また再開できますか。
できます。空いた期間の分だけ、状況が変わっていないかを確認してから始めます。前回の記録も参考として使えます。
止める理由を、詳しく話さないといけませんか。
話していただく必要はありません。止めたい、というお気持ちだけで十分です。理由をうかがうことはしません。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。