
感情のままSNSに投稿したあと、書いた側が責任を問われることもあります。よくある形として書きます。
裏切られたと感じたとき、思いのままをSNSに書いてしまいたくなる気持ちは、よく分かります。よくある形として書きます。特定のどなたかの話ではありません。
一晩置いて読み返すと、書きすぎたと感じる、という声もよく聞きます。
書いた側にも責任が生まれることがある
相手の名前や特定できる情報とともに、事実に反する内容や、感情的な決めつけを書いてしまうと、書いた側が名誉毀損として責任を問われることがあります。刑法230条は、事実の有無にかかわらず成立し得る規定です。
「本当のことを書いただけ」という気持ちがあっても、成立してしまう場合がある、という点は知っておいたほうがいいです。
書いた内容が真実かどうかを、あとから証明しようとしても、簡単ではないことがほとんどです。感情が高ぶっているときほど、確かめていない情報まで混ぜて書いてしまいがちです。
消しても、残っていることがある
投稿を消せば終わり、とは限りません。スクリーンショットで残されていたり、すでに広まっていたりすることもあります。公開範囲を限定していても、同じことが起こり得ます。
消す前に、投稿の状態を記録しておくことも、あとで役立つことがあります。誰が見て、どう受け取ったかを、あとから確認する材料になるからです。

投稿以外にも、記録は残る
本文だけでなく、コメント欄でのやり取りや、他の人からの引用、ダイレクトメッセージのやり取りも、思っている以上に残ることがあります。
自分が消しても、それに反応した人の投稿までは消せません。広がり方は、自分だけでコントロールできるものではないと考えておいたほうがいいです。
相手が見つけた場合
投稿の相手が、内容を見つけて連絡してくることもあります。動揺して感情的に返信すると、やり取りそのものが新たな記録として残ってしまいます。
返信する前に、いったん時間を置いてください。やり取りを重ねるより、まず記録を残すことを優先していただきたいです。
感情的な言葉を重ねるほど、あとから振り返ったときに、ご自身にとって不利な記録が増えていくこともあります。落ち着いてから、必要な分だけ返すようにしてください。
送信前にできること
書き終えた投稿は、すぐに送信せず、少し時間を置いてから読み返すことをおすすめします。下書きのまま一晩置くだけでも、見え方が変わることがあります。
特定の個人が分かる書き方になっていないか、事実として断定してよい内容かどうかを、落ち着いて確かめてから判断してください。
投稿と削除の時刻を残す
投稿してしまったあとに気づいた場合は、削除する前に、次の3つを書き留めておくといいです。
・9月4日(金) 22時 感情的な投稿をしてしまう
・9月4日(金) 22時40分 投稿を削除
・9月5日(土) 知人から「見た」と連絡が来る
投稿した時刻と削除した時刻、その後の反応を、事実だけ書き留めておいてください。感想を書かず、時系列だけを残すことが目的です。
手を出せない範囲があります
投稿の広がり方や、記録の残し方について、一緒に整理することはできます。
相手に直接連絡を取って話をつけることは、私のところではできません。弁護士法72条により、交渉ごとは弁護士の仕事と決まっています。相手の通話記録を調べることも、同じく行っていません。
書いてしまったこと自体を責めるより、これからどうするかを、一緒に考えていければと思います。感情がおさまるまでの間、新しい投稿は控えておくことをおすすめします。
よくあるご質問
投稿を削除すれば問題にならないですか。
削除しても、すでに見られていたり保存されていたりすると、責任がなくなるとは限りません。まずは状況を記録しておくことをおすすめします。削除した日時も控えておくといいです。
書いた内容が事実でも、責任を問われますか。
刑法230条の名誉毀損は、事実の有無にかかわらず成立し得る規定です。内容や書き方によっては問われる可能性があるので、慎重になったほうがいいです。
相手から反応があった場合、どうすればいいですか。
感情的にやり取りを重ねず、まず記録を残してください。対応に迷う場合は、弁護士への相談をおすすめします。返信を急ぐ必要はありません。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。