
相手が接客業の方だったとき、不貞にあたるかどうかの線引きを、よくある形で整理します。
配偶者が通う店の従業員が、相手ではないかというご相談があります。よくある形として書きます。特定の店や方の話ではありません。
夜のお店に限らず、昼間の飲食店でも同じような相談をいただくことがあります。
接客と、不貞は別のもの
接客業の方との関係というだけでは、不貞行為にはあたりません。お店の中でのやり取りは、仕事の範囲として扱われます。
問題になるのは、営業時間の外で、私的な関係が続いている場合です。ここの線引きを、まず整理しておく必要があります。
お店での接客が丁寧だったというだけで疑いを強めてしまう方もいますが、それだけでは判断材料として不十分です。
頻繁な来店、高額な利用、個人的な連絡先の交換。これらは、私的な関係をうかがわせる材料にはなりますが、それだけでは決め手になりません。

営業時間の外で会っているかどうか。ここが、確認すべき中心になります。
調べ方の考え方
お店の中に踏み込むことはしません。営業時間外に、私的な場所で会っているかどうかを、外側から確認します。
自宅への送迎、休日の外出、宿泊を伴う外出。こうした行動が、判断の材料になります。
お店の閉店後、いつもより遅い時間に対象者が帰宅する日があれば、その前後の行動を丁寧に確認していきます。
不貞行為が確認できれば、民法709条の不法行為として、慰謝料を請求できる場合があります。ただし、確認できるのはあくまで行動の事実です。
金額の見立てや請求そのものは、弁護士の領分になります。詳しくは弁護士にご相談いただくことをおすすめしています。
感情を脇に置いて進める
「接客だから仕方ない」と自分を納得させる方もいれば、「どうしても許せない」と強い感情になる方もいます。どちらの気持ちも、否定される必要はありません。
まずは事実を確認してから、どう進めるかを決めても遅くはありません。感情が落ち着いてから判断しても、間に合うことがほとんどです。
相手の勤務先が風俗店であるケースもあります。この場合も、営業時間内のサービスの提供自体は、不貞行為として扱われないのが一般的な考え方です。
私的な交際に発展しているかどうかが、やはり分かれ目になります。営業の範囲を超えた関係があるかどうかを、丁寧に見ていきます。
いつから通うようになったか、きっかけは何だったかを振り返ることも、状況を整理する助けになります。突然の変化には、理由があることが多いです。
お店を知ったきっかけが友人の紹介なのか、営業活動によるものなのかでも、その後の広がり方は変わってきます。これらは調査の対象というより、ご本人が気持ちを整理するための材料として、面談の中でお伺いすることがあります。
店を変えても、また起きること
一つのお店との関係が終わっても、別のお店で同じことが繰り返される場合もあります。個別のお店の問題ではなく、通う側の習慣として見る視点も必要です。
私のところでは、店名や業種にかかわらず、同じ手順で状況を確認しています。先入観を持たずに進めることを心がけています。
お店の従業員という立場は、こちらから見れば分かりにくい部分が多くあります。推測だけで判断せず、行動の事実を積み重ねることを、あらためて大切にしてください。感情が動く出来事だからこそ、確認の手順は普段以上に丁寧に進めるようにしています。
料金体系は業種にかかわらず同じです。不安なことがあれば、調査の前でも後でも、遠慮なくお尋ねください。事実を一つずつ確かめていく姿勢は、どんな相手であっても変わりません。
よくあるご質問
お店に直接聞きに行ってもいいですか。
おすすめしません。相手に伝わり、その後の確認が難しくなります。まずは外側からの確認を優先し、行動の記録を積み重ねてください。
来店回数が多いだけでも証拠になりますか。
それだけでは弱いです。営業時間外の私的な接触が確認できて、はじめて意味を持ちます。来店頻度は、あくまで補足の材料です。
お店を辞めさせることはできますか。
それは私の役割の外になります。事実を確認したうえで、弁護士を通じた対応をご検討いただく形になります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。