
助手席のシートの位置が違う。気づいた小さな違和感を、どう扱うかを書きます。
車に乗り込んだときに、助手席のシートの位置が変わっている。これに気づいて、ご相談に来られる方がいます。
「シートを直した記憶がないのに、位置が違う」。小さな違和感ですが、覚えている方は本当によく覚えています。乗り込んだ瞬間の感覚は、案外正確なものです。
よくある形として書きます。個別のご相談の中身は、どなたのものであっても外に出しません。
まず疑うべきは、身近な人
助手席に誰かを乗せた形跡があっても、それだけで結論を出すのは早いです。家族を乗せた、友人を送った、実家の車を借りたなど、説明がつくことのほうが多いです。
会社の同僚を乗せて出張先へ向かった。取引先を送迎した。仕事の都合であることも、珍しくありません。急な悪天候で、誰かを駅まで送っただけ、ということもあります。
洗車や点検、車検のために業者が動かした、という理由もあります。車に触れる人は、思っているより多いものです。

助手席以外にも同じ目を向ける
シートだけでなく、後部座席の様子にも気を配ってみてください。子どもを乗せる家庭なら、チャイルドシートの向きひとつでも変化が分かります。
1か所だけを見て結論を出すのではなく、車全体を1つの記録として見る意識が大切です。
グローブボックスの中身や、収納スペースの整理のされ方が変わっていることもあります。普段見ない場所ほど、変化に気づきにくいものです。月に1度、決まったタイミングで確認するのも1つの方法です。
それでも気になる場合
一度で終わらず、同じような違和感が繰り返し起きる場合は、記録しておく価値があります。1回きりの違和感と、繰り返す違和感は、扱い方が変わってきます。
シートの位置だけでなく、ミラーの角度、座席の温度設定、車内の匂いの変化なども合わせて見ておくと、あとで振り返りやすくなります。
カーナビの履歴や、目的地の登録が増えている場合も、あわせて確認できる手がかりのひとつです。
ドライブレコーダーの映像が残っている車であれば、走行の記録そのものが手がかりになることもあります。ただし、映像を見るための操作にも配慮が必要です。
直接問いただす前に
気づいた直後に問いただすと、以後は元に戻される可能性があります。シートも、ミラーも、簡単に直せるものだからです。
一度戻されてしまうと、次に同じ変化が起きたかどうかの比較ができなくなります。落ち着いて次の機会を待つほうが、結果的に多くのことが分かります。

記録の取り方
スマホで、乗り込む前の車内を写真に残しておく方法があります。日付が自動で記録される点も、あとで役立ちます。特別な機材は要りません。手元のスマホで十分です。
「今日はいつもと違う」と感じた日だけでかまいません。毎日する必要はありません。
写真は、シート全体だけでなく、ミラーの角度や小物の位置も一緒に写しておくと、比較がしやすくなります。
撮った写真は、日付ごとにフォルダを分けておくと、あとで見比べるときに探しやすくなります。
同じ違和感は他の場所にも出る
助手席だけでなく、自宅の玄関や、鞄の中の整理のされ方にも、似たような小さな違和感が出ることがあります。1つの場所に注目しすぎず、生活全体を見る視点も持っておいてください。
ただし、あちこちに目を向けすぎると、疲れてしまいます。まずは気になった場所を1つ、丁寧に見ることから始めれば十分です。
車を複数人で使う家庭では、誰がいつ乗ったかを家族間で簡単に共有しておくだけでも、無用な誤解を防ぐことができます。ちょっとしたひと言で済むことも多いです。
よくあるご質問
シートの位置だけを根拠に調査を依頼できますか。
できますが、それだけでは判断材料が少ないです。他の変化と合わせて、まずはお話を伺うところから始めます。しばらく記録を続けていただくようお願いすることもあります。
車に無断で機器を取り付けて調べてもいいですか。
おすすめしません。取り付け方によっては、ストーカー規制法に触れる可能性があります。記録は目視と写真の範囲にとどめておくことをおすすめします。心配な場合はご相談ください。
家族の車を借りていただけだったら、恥ずかしいです。
そういう結果で終わる相談も多くあります。恥ずかしいことではありません。確かめてよかったと思っていただければ、それで十分な結果です。安心して次に進んでください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。