
張り込みは、動きより待つ時間のほうが長い仕事です。その時間に何をしているかを書きます。
張り込みは、動きより待つ時間のほうが長い仕事です。1時間のうち、対象者が動くのは数分ということも珍しくありません。
準備にかける時間
現場に入る前に、周辺の地図を確認し、車を止められる場所をいくつか候補に出しておきます。当日になってから探すのでは、間に合わないことがあります。下見だけで半日を使うこともあります。
対象者の生活パターンを事前に聞き取り、動きが見込まれる時間帯を絞り込んでおくことも欠かせません。
トイレの場所、コンビニの位置、車を移動させる際の抜け道も、事前に頭に入れておきます。準備の質が、当日の対応の速さを決めます。行き当たりばったりでは、動きが後手に回ります。
待つ時間にしていること
車の中では、記録用のメモを常に更新しています。「何もなかった時間」も、いつからいつまでかを残しておく必要があります。
出入りする人、通る車、周囲の変化にも注意を向けます。対象者以外の情報も、あとで報告の裏づけになることがあります。

周囲への配慮
同じ場所に長時間車を止めると、近隣の方が気にされることがあります。住宅街での張り込みでは、駐車位置を変える、短い間隔で移動するといった工夫をしています。
不審に思われて声をかけられることもあります。その場合、調査対象や依頼者名を明かすことはありません。別の説明で場を収めます。
夜間は特に、車内の明かりや音にも注意を払います。エンジンをかけたままにする時間も、必要最小限にとどめます。
複数人での役割分担
2名以上での張り込みでは、見る方向を分けます。1人が正面を、もう1人が別の出入口を見るだけで、見落としは大きく減ります。
交代で車を降りて歩く役を作ることもあります。ずっと同じ車が停まっているより、人が歩いている方が自然に見える場面があるからです。
無線やメッセージアプリで、短く状況を共有しながら動きます。声を出さずに済む方法を選ぶのも、周囲に気づかれないための工夫のひとつです。
体調と集中力の管理
長時間同じ姿勢でいると、集中力が落ちていきます。飲食や休憩のタイミングも、対象者の動きが少ない時間に合わせて調整します。
車内での飲食は、においや音にも気をつかいます。張り込みは体力仕事でもあります。
複数人での体制であれば、交代で休憩を取りながら、記録が途切れないようにしています。

終了の判断基準
その日、いつまで張るかも、あらかじめ決めておきます。「動きがないから延長する」を繰り返すと、費用も予定も膨らんでいきます。
終了時刻を決めておき、状況によって依頼者に延長の相談をする。この順番を崩さないようにしています。
見失ったときの立て直し方
尾行中に一時的に対象を見失うことは、実際にあります。慌てて追いかけるのではなく、次に現れそうな場所を落ち着いて予測することが大切です。
自宅、職場、よく使う駐車場など、あらかじめ複数の候補地を把握しておくと、見失ったあとの立て直しが早くなります。それでも見つからない場合は、その日は無理をせず、翌日以降の記録につなげる判断をします。
記録に残す基準
「動きがあったら書く」ではなく、時間の経過そのものを一定の間隔で記録します。こうすることで、報告書を読む人が空白の時間に不安を抱かずにすみます。10分おき、30分おきなど、間隔を決めておくと記録が抜けません。
何もない時間が続いても、それは調査が失敗しているわけではありません。むしろ、そのままの生活が続いているという記録になります。空振りに見える日ほど、実は丁寧な記録が求められます。
よくあるご質問
張り込みは何時間くらい続けるものですか。
対象の生活パターンによります。事前の聞き取りをもとに、動きが見込まれる時間帯にしぼって組むことが多いです。長時間になる場合は、複数人で交代しながら進めます。
近所の方に気づかれることはありますか。
まったくないとは言えません。気づかれた場合の対応方法も、事前に決めて動いていますので、その場で調査が台無しになることは少ないです。声のかけ方も想定しています。
天候が悪い日は延期しますか。
内容によります。雨や雪でも生活は続きますので、状況を見ながら判断しています。視界が悪い日は、体制を厚くすることもあります。判断基準は事前にお伝えします。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。