
開けられてしまうことが多い、という現実があります。だからこそ、開けた後に何が起きるのかを先に知っておいてください。
前回、スマホの中を見てはいけない理由をお伝えしました。
それでも、この話は避けて通れません。現実には、開けられてしまうことが多いからです。
番号は、だいたい同じものが使われています
人は、覚えられる数字をそう多く持ちません。結果として、キャッシュカード、玄関の鍵、会社のロッカー、そして携帯電話に、同じ数字が使われていることがよくあります。
誕生日、記念日、車のナンバー、子どもの生まれた年。長く一緒にいる相手であれば、心当たりは数個に絞れてしまいます。
つまり、開けようと思えば開けられる状態にある方が、相当数おられるということです。

開けた後に、順番に起きること
開けてしまった方から聞く話には、だいたい同じ順序があります。
1 見つかる。探せば、たいてい何かは出てきます。
2 止まらなくなる。1件見つかると、次を探します。夜中じゅう遡ってしまう方が多いです。
3 言ってしまう。ここが分かれ道です。抱えきれずに、その日のうちか、数日のうちに口に出してしまいます。
4 相手が守りに入る。番号が変わり、アプリが変わり、会い方が変わります。
5 何も残らない。手元にあるのは、見た記憶と、使えない画面の写真だけになります。
この流れで数か月を失った、という話は、珍しくありません。
いちばんつらいのは、3番です
2番から3番までが、驚くほど短いのです。私が「問い詰めるのは、その5分後から始まる」と申し上げているのは、この意味です。
見てしまった気持ちは、どこにも出せません。友人にも言えない。親にも言えない。だから、本人にぶつけるしかなくなる。無理もないと思います。
だからこそ、見る前に、その先まで考えておいてほしいのです。
開けたい気持ちの正体
相談を受けていて思うのは、多くの方が求めているのは証拠ではない、ということです。
求めているのは、この不安をいますぐ終わらせることです。白か黒かをはっきりさせれば、この宙ぶらりんが終わる。そう思って手が伸びる。
ただ、実際には終わりません。黒だと分かったところで、次に「どうするか」が始まるだけです。そして、そのときに手元に何もないと、選べる道が減ります。
順番を変えるだけで、結果が変わります
確かめるのを、やめてくださいとは言いません。
順番を変えてください、と申し上げています。準備を終えてから確かめる。それだけで、その後に選べる道が残ります。
準備というのは、記録をつけること、着地点を決めること、必要なら証拠を押さえること。この3つです。
いま開けたいと思っておられるなら、その気持ちのまま、一度話していただいて構いません。開ける前に話を聞けたほうが、私にできることは多くなります。
見ずに確かめる方法はあるのか
あります。というより、私の仕事はそちらです。
中を見なくても、外から分かることは多いのです。いつ出かけたか。どこへ行ったか。誰と会ったか。どのくらいの時間そこにいたか。これらは、端末に触れなくても記録できます。
そして、こちらのほうが後で使えます。取り方に問題がなく、日時と場所が特定でき、第三者が見ても分かるからです。
「もう見てしまった」方へ
すでに開けてしまった方も、おられると思います。
まず、それで手詰まりになったわけではありません。やることは3つあります。
1 言わないこと。これから先も、見たことは口に出さないでください。
2 見て分かったことを、自分の記録に書き写すこと。証拠としてではなく、自分の判断材料として。会っている曜日、時間帯、場所の見当。これは次に効きます。
3 同じことを繰り返さないこと。一度で止めてください。回数が増えるほど、気づかれる確率が上がります。
番号を変えられてしまったら
こちらが見たことに気づかれて、番号を変えられた。そういう相談も受けます。
その場合、端末からの情報は諦めることになります。ただ、行動そのものは変えられません。会う必要があるなら、出かけなければならない。そこは残ります。
手が一本なくなっただけで、道が閉じたわけではありません。その状態からでも、できることはあります。
よくあるご質問
番号が変わったこと自体は、証拠になりますか。
なりません。ただ、変わった日付は意味を持ちます。ほかの変化と同じ週に起きていることが、しばしばあります。
番号を推測して開けてみるのは、ありでしょうか。
やめてください。開けた事実は残りますし、相手の警戒を強めます。何より、開けたあとにどうするかが決まっていないことが多いです。
スマホ以外に、番号が変わりやすいものはありますか。
パソコンの自動ログイン、動画配信の共有アカウント、共同で使っている買い物アプリなどです。生活の中で共有していたものが1つずつ閉じていく形になります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。