
通知・置き方・充電・操作時間・パスコード。ひとつだけを見て決めつけないための整理です。
スマホの様子が変わった、というご相談は多いです。ただ、変わり方はひとつではありません。
整理のために、5つに分けて考えてみます。
1 通知の見え方
画面に通知が表示されなくなった。ロック画面の設定を変えただけのこともあれば、見られたくないものが増えたこともあります。
設定を変えた時期と、態度が変わった時期が近いかどうかを見てください。
裏返して置くようになった。持ったまま浴室に入るようになった。
置き場所の変化は分かりやすい一方、単に癖として定着することもあります。長く続いているだけなら、意味は薄いです。
3 充電の減り方
外にいる時間の割に、充電の減りが早い。通話やメッセージのやり取りが増えれば、当然のことです。
ゲームや動画でも同じことが起こります。アプリの使い方次第で、減り方はいくらでも変わります。

寝る前や、家族が近くにいない時間に触っている時間が増えた。
生活のリズムが変わっていないか、あわせて見てください。仕事の繁忙期であれば、時間帯だけが変わることもあります。
5 パスコードと指の動き
画面を隠すように操作するようになった。パスコードを変えた。
これも、単独では判断材料になりません。セキュリティ意識が高まっただけ、という方もいます。
大事なのは、5つのうちいくつが同時に起きているかです。
1つだけなら、生活のちょっとした変化のことが多いです。
3つ、4つと重なってきたときに、はじめて注意して見る価値が出てきます。
スマホの扱い方は、年代によっても習慣が違います。もともと肌身離さず持つ習慣がある方の変化と、無頓着だった方の変化とでは、意味の重さも変わってきます。
これまでの習慣と比べて、どれだけ変わったかを基準にしてください。ほかの方の話と比べる必要はありません。
通信明細は、参考程度に
通話明細やデータ通信量を見て確かめようとする方もいます。
発信先の番号までは分かっても、誰なのかまでは分からないことが多いです。それだけで結論を出さず、ほかの変化とあわせて考えてください。
スマホを開いて中身を見ることは、いまはしないでください。見ること自体に法律上の問題があります。
そして、そこで見たものは、後々使いにくいものになります。得た経緯を説明できないものは、証拠として弱くなります。
かわりにできること
5つの変化を、気づいた日付とあわせてメモしておいてください。
「9月3日、通知が来なくなった」というように。あとで振り返ったとき、順番が見えてきます。
5つの変化が重なって見えてきたら、記録を続けるか、専門家に相談するかを考える段階です。すぐに調査を依頼する必要はありません。
ご家庭によっては、タブレットやパソコンを共有していることもあります。共有端末に残る履歴も、変化を見る手がかりのひとつです。
ただし、共有端末であっても、パスワードで保護された部分を無理に開くことは避けてください。ここでも法律上の問題が関わってきます。
兆候が消えることもある
ある時期だけ変化が見られて、そのあと元に戻ることもあります。一時的な出来事だったのか、表に出さないよう慣れただけなのか、記録を続けていれば見えてきます。
変化が戻ったからといって、それまでの記録を捨てる必要はありません。あとで見返す価値があります。
5つの変化は、多いか少ないかだけでなく、どんな順番で起きたかも、あわせて覚えておいてください。
よくあるご質問
充電が異常に減っているように見えます。
アプリの使い方や機種の状態でも変わります。バッテリーの劣化だけのこともあります。それだけで判断せず、ほかの変化と合わせて見ていただくことをお勧めします。
スマホを見せてほしいと言ってもいいですか。
関係を悪くすることがあります。断られれば、それ以上は踏み込みにくくなります。見せてと言う前に、記録を重ねて相談されることをお勧めします。
新しいアプリが増えていました。怪しいでしょうか。
仕事や趣味で入れることもあります。アプリの種類より、使う時間帯の変化のほうが参考になります。名前だけで決めつけないでください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。