
オンラインの会議が当たり前になり、出張そのものは減りました。それでも「出張」という言葉は、家の中では今も使われています。
以前のご相談では、出張が増えた、という話がよく出てきました。月に一度だった出張が二度になり、日帰りだったものが泊まりになる。
この数年で、仕事のやり方は大きく変わりました。オンラインの会議が当たり前になり、打ち合わせのためだけに遠くへ行くことは少なくなっています。
減った出張と、減らない「出張」
仕事で遠方へ行く機会は、多くの職場で減りました。ところが、家の中で聞く「出張」という言葉は、それほど減っていません。
以前は、出張の話はそのまま受け止められていました。今は、仕事の中身を少し知っている家族なら、「その会議、画面越しではだめなのだろうか」と思うこともあります。
出張が多いこと自体より、今の働き方に対して出張が多すぎないか、という釣り合いのほうが手がかりになります。

出張の話し方に出るもの
本当の出張には、細かい話がついてきます。何の会議か、誰と行くのか、何時の電車か。話すつもりがなくても、話のはしばしに出てきます。
中身の薄い出張は、話が大ざっぱになりがちです。行き先は言うのに、何をしに行くのかはぼんやりしている。帰りの時刻がいつも「分からない」。
同じ会社の人と泊まりだと言いながら、その人の名前が一度も出てこない。そういう形がくり返されるときは、記録しておく意味があります。
確かめ方を急がない
出張先に電話をかけたり、会社に問い合わせたりするのは避けてください。相手の職場との関係を壊し、あとで自分が不利になることがあります。
出張の日付、行き先、帰りの時刻、持って出た荷物。まずは、家の中で分かることだけを並べてください。並べてみて、それでも釣り合いが取れないと感じたときに、次の手を考えれば十分です。
出張の帰りに、持ち帰るもの
出張から帰った日の様子にも、手がかりはあります。お土産、領収書、交通系のカードの残高。仕事の出張なら、たいてい会社の精算に使う書類が手元に残ります。
反対に、泊まりの出張から帰ったのに、荷物がほとんど使われていない。着替えがそのまま戻ってくる。そういう日が続くときは、泊まった場所が話と違う可能性もあります。
もちろん、ホテルの洗濯を使う人もいますし、荷物を少なくまとめる人もいます。一度のことで決めつけず、出張のたびの様子を並べてみてください。
出張の前と後で、話の細かさが同じかどうかも見てください。行く前は詳しく話したのに、帰ってからは何も話さない。その差に、気持ちの向きが出ることがあります。
働き方が変わっても、家族の信頼は、日々の小さな説明の積み重ねで保たれています。出張の話に釣り合いが取れないと感じたら、それは気持ちの問題としても、向き合ってよいことです。
出張の予定表を見せてもらうのは、おかしなことですか。
ご夫婦のあいだで、ふだんから予定を共有しているなら自然なことです。これまで見たことがないのに急に求めると、相手は警戒します。いつもの関係の範囲で聞いてください。
出張中に連絡がつかないことが増えました。
移動中や会議中は連絡がつきにくいものです。一度や二度で判断せず、連絡がつかない時間帯に決まった形があるかを見てください。夜の決まった時間だけつかない、といった形は、記録として残しておく意味があります。
出張先のホテルを知る方法はありますか。
予約の確認メールや領収書が家に残ることはあります。ただ、相手のメールを無断で開くことは避けてください。分かる範囲の情報を並べて、相談のときに伝えていただければ、確かめ方を一緒に考えます。
出張が本当かどうか、会社に確かめてもいいですか。
会社に問い合わせると、相手の職場での立場に影響が出ることがあります。あとで自分が責められる原因にもなります。会社への連絡は避けて、家の中で分かることを並べるところから始めてください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。