
尾行の最中に、気づかれたかもしれないと感じることがあります。そのときにどう判断するかを書きます。
尾行をしていて、対象者と目が合った。歩くペースが急に変わった。そう感じる瞬間があります。
気づかれたかもしれない、という感覚は、経験を積んでも消えるものではありません。
特に夜間の尾行では、街灯や人通りの少なさから、こちらの気配が伝わりやすくなります。人通りの多い時間帯とは、注意の払い方が変わってきます。
まず、続けるかどうかを判断する
気づかれた「かもしれない」段階では、いったん距離を取り、様子を見ることが多いです。
無理に続けるより、日を改める判断の方が、結果として早く進むことがあります。

その場で焦って動くと、かえって不自然な行動になり、こちらの存在を印象づけてしまうこともあります。落ち着いて次の一手を考える時間も必要です。
気づかれたサインの見分け方
振り返る回数が増える。急に立ち止まる。来た道を戻る。分かりやすいサインもあれば、こちらの思い過ごしのこともあります。
一つのサインだけで判断せず、いくつか重なった時点で対応を変えます。

スマホを見るふりをしながら周囲を確認する、というような、間接的なサインに気づくこともあります。経験を積むほど、こうした細かい仕草にも目が向くようになります。
歩くコースを急に変える、店に入って様子をうかがう、といった行動も、注意して見ておきたいサインです。
違和感がある日は、無理に近づかず、少し離れた場所から様子を見るようにしています。判断を焦らないことが、結局は一番の近道です。
無理をしないという選択
調査を止めることは、失敗ではありません。気づかれた状態で続けると、対象者の警戒心を強めるだけで、その後の調査がやりにくくなります。
その日は引き上げて、方法や時間帯を変えて出直す。遠回りに見えて、確実な進め方です。焦って翌日にすぐ再開するのではなく、少し間隔をあけることもあります。
依頼者への報告でも、その日に何が起きて、なぜ中断したかを、正直にお伝えするようにしています。隠しても、良いことは一つもありません。
思い出せるうちに書く
気づかれたかもしれないと感じた場面は、私自身も記録に残しています。
・9月5日(土) 20時12分 対象者、駅前で振り返り、こちらと目が合う
・9月5日(土) 20時15分 歩調を変え、来た道を戻る
・9月5日(土) 20時20分 尾行を中断、車両を移動
時刻を細かく残しておくと、後から振り返ったときに、どの行動が引き金だったのかを見直せます。次の調査の組み立てにも生かせます。
同じ場所で同じことが繰り返し起きるようであれば、そもそもの手法を見直すきっかけにもなります。経験の浅い調査員ほど、気づかれた瞬間に慌てて動きが変わりやすいので、そこは事前の訓練で補っています。
私の側でできること
調査の方法や時間帯を変えて、改めて行動確認を行うことはできます。
線を引いているところがあります。相手方への連絡と交渉は、報酬を得て行えば弁護士法72条に触れます。ここは弁護士の先生にお願いする形になります。
気づかれたことを理由に、無理に近づいたり、話しかけたりすることもしません。その場を収めることより、続けられる形を保つことを優先します。
よくあるご質問
気づかれたら、調査は失敗ですか。
その日の調査は中断しますが、失敗とは考えていません。日や方法を変えて、改めて行動確認を行うことができますので、あきらめずにご相談ください。中断も、調査の一部だと考えています。
気づかれたことが、相手に伝わってしまいませんか。
対応を工夫しますので、探偵だと確定的に伝わることは多くありません。ただ、状況によっては可能性が残りますので、そこは正直にお伝えしています。隠さずご報告することを大切にしています。
気づかれるとご依頼者に何か不利益がありますか。
状況によって変わります。方法や日程を見直すことで対応しますので、気づかれた際はまずご報告のうえ、一緒に次の進め方を考えさせてください。落ち着いて対応することを心がけていますので、過度にご心配なさらないでください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。