
見積書は、合計より先に内訳の5か所を見てください。その理由を書きます。
見積書を受け取ったとき、金額の合計だけを見て終わっていませんか。合計より先に、内訳の5か所を見てください。数字の並び方には、それぞれ意味があります。見落としがちな部分ほど、あとで差が出ます。
1 単価
1時間・調査員1名あたりの金額が、明記されているかどうかです。「一式」とだけ書かれている見積書は、時間単価が分からず、比較のしようがありません。金額の根拠がはっきりしているかどうかを、まず見てください。
単価だけを比べて安いと判断するのも、早計です。安い単価に、別の項目でつじつまを合わせている見積書もあります。
2 人数
その金額が、調査員何名分なのかを確認してください。1名体制と2名体制では、同じ時間でも金額が変わって当然です。
人数が増えるほど、見失うリスクは下がりますが、費用も上がります。目的に見合った人数かどうかも、あわせて聞いてみてください。多ければ良いというものでもありません。
3 時間
見積もりの根拠になっている時間数と、何時間からという最低条件を見ます。短時間の依頼でも、最低時間分の料金がかかる契約は珍しくありません。
延長になった場合の単価が、通常の単価と同じかどうかも、あわせて確認してください。延長時だけ割高になる契約もあるため、事前の確認が欠かせません。

4 実費
交通費、駐車場代、機材費などが、見積もりに含まれているか、別途請求になるかです。「別途」の項目が多いほど、最終的な金額が見積もりから離れていきます。
高速道路を使う可能性がある案件では、その分の実費もあらかじめ聞いておくと安心です。遠方への移動が見込まれる場合は、特に念入りに確認してください。
5 上限額
総額に上限が設定されているかどうかです。上限のない見積書は、状況次第で金額が際限なく積み上がる可能性があります。
上限を超えた場合にどうなるか、延長するかどうかを誰がどの時点で判断するかも、あわせて確認しておいてください。

口頭だけの説明に注意する
「だいたいこれくらいです」という口頭の説明だけで、書面が出てこない場合は、そこで一度立ち止まってください。あとで言った言わないになりやすいのが、この5項目です。
探偵業法は、契約前に書面で説明することを事業者に義務づけています。書面を求めるのは、当然の権利です。この義務を知らないまま契約してしまう方も、実際には少なくありません。
5つがそろっているか
この5つが、1枚の見積書の中にそろっているかどうか。そろっていなければ、その場で質問して、書き加えてもらってください。
質問したときの答え方にも、その事業者の姿勢が表れます。はぐらかされた場合は、契約を急がないことをおすすめします。
逆に、聞く前からすべて書いて出してくる事業者であれば、それだけで信頼できる材料が1つ増えたと考えてよいと思います。書面の丁寧さは、そのまま仕事の丁寧さにつながっていることが多いです。細部への気配りは、隠そうとしても隠しきれないものだと、長く見てきて感じています。見積書1枚にも、人柄は表れるものです。
複数社を比べるときのコツ
2社以上から見積もりを取る場合は、同じ条件を伝えて出してもらうようにしてください。条件がそろっていないと、数字だけを並べても比較になりません。
時間、人数、目的を同じ言葉で伝え、それぞれの見積書でこの5か所がどう書かれているかを見比べると、差がはっきり見えてきます。安さだけで選ばないための工夫です。
よくあるご質問
見積書に上限額が書かれていません。
追加してもらうよう依頼してください。応じてもらえない場合は、契約を急がず、他の見積もりとも比べてみてください。書いてもらえるかどうかも判断材料です。
実費の内訳を細かく聞くのは失礼ですか。
失礼にはあたりません。契約前に確認しておくべき、当然の質問です。答えをはぐらかす事業者かどうかも、あわせて見ておいてください。
見積書と実際の請求が違っていたら、どうすればいいですか。
見積書の内容と照らし合わせて、差額の理由を説明してもらってください。理由が示せない差額は、支払う前に確認すべきです。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。