
疑いが外れることは、実際にあります。外すための手順を、順番に書いておきます。
兆候の話を10回書いてきました。最後に、逆のことを書いておきます。
疑いが外れることは、実際にあります。そして、外れたと分かるまでの手順は、当たっていた場合と同じです。
思い込みは、こうして育つ
最初は小さな違和感です。それを頭の中で何度も再生しているうちに、意味が足されていきます。
「あのとき目をそらした」が、「後ろめたいから目をそらした」になる。事実に、解釈がくっついて記憶されます。
これを止める方法が1つあります。事実と解釈を、別々に書くことです。

事実と解釈を分ける
紙を左右に分けて、左に事実、右に自分の解釈を書いてください。
左に書けるのは、日付、時刻、場所、言われた言葉、目に見えたものだけです。「様子がおかしかった」は右側です。
これをやると、多くの方が驚かれます。左側が、思っていたより少ないからです。
別の説明を、3つ考える
次に、左側の事実について、浮気以外の説明を3つ考えてみてください。
帰りが遅い。→ 仕事が忙しい。人間関係で疲れて寄り道している。体調が悪くて動きが遅い。
3つ出せたら、そのうちどれかが確かめられないかを見ます。確かめられるものから確かめるのが、いちばん早いです。
外れる場合に多い理由
結果的に浮気ではなかった場合、多いのは次のようなものです。
- 仕事の内容が変わり、言いにくい状況になっていた
- お金の問題を抱えていて、相談できずにいた
- 健康の不安があり、検査の結果を待っていた
- 親のことで悩んでいた
- 単に、生活の時間帯がずれた
いずれも、本人が言わない理由があります。言わない理由は、後ろめたさだけではありません。
外れたときのために
疑いが外れたとき、いちばん困るのは、それまでの態度です。
疑いながら過ごした数か月は、相手にも伝わっています。何も言っていなくても伝わります。だから、疑っているあいだの過ごし方が大事になります。
記録はつける。でも、態度は変えない。難しいことですが、これができた方は、外れたあとも関係を続けておられます。
ここまでの10回について
兆候の話は、いったんここで区切ります。次からは、疑ったあとに何をして、何をしてはいけないのかを書いていきます。
実は、そちらのほうが大事です。兆候に気づいた人が失敗するのは、たいてい、そのあとの動き方だからです。
いま何かを抱えておられる方は、どうか一人で決めきらずに。話すだけで構いません。
確かめられることから確かめる
別の説明を3つ考えたら、そのうち確かめられるものを探します。
仕事が忙しい、なら、繁忙期かどうかは分かります。健康の不安、なら、健診の時期と重なっていないかを見ます。お金の問題、なら、引き落としの状況が手がかりになります。
確かめられるものを1つずつ消していくと、残るものがはっきりしてきます。これは、疑いを固める作業ではなく、外していく作業です。
全部消えたなら、それが答えです。1つも消えないなら、次を考えます。
外れたときのほうが、得るものは大きい
最後に、少し変なことを書きます。
疑いが外れた方のほうが、そのあとの関係がよくなっていることがあります。
理由ははっきりしています。相手のことを、真剣に見た期間があったからです。何を大事にしているか、何に疲れているか、どこで無理をしているか。疑いながらであっても、見ていたことに変わりはありません。
見たうえで、何もなかったと分かる。そこから、話し方が変わる方がおられます。
ですから、この10回に書いてきたことは、疑いを深めるためのものではありません。外すためにも同じ手順を使ってください。
よくあるご質問
事実と解釈を分けて書いたら、事実がほとんどありませんでした。
よくあることです。それが分かっただけで、意味があります。これから左側を増やしていけば、判断できるようになります。
疑いが外れたとして、相手に謝るべきでしょうか。
疑っていたことを言う必要はありません。言うと、そこから別の問題が始まります。黙って態度を戻すほうが穏やかです。
何度も疑っては外れて、を繰り返しています。
その状態が続くと、生活のほうが先に壊れます。一度、外の人間に話して整理されることをおすすめします。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。