
正確な日時が分からないから依頼される。それが普通です。予測は、こちらの仕事です。
相談で、申し訳なさそうに言われることがあります。
「いつ会っているのか、はっきり分からないんです」。分からなくて当たり前です。むしろ、はっきり分かっていたら、こちらは要りません。
分からないのが、前提です
相手は隠しています。隠している以上、正確な日時が分かるはずがありません。
ですから、こちらが受け取るのは、「たぶん、このあたり」という感覚です。それで十分です。
「金曜が多い気がする」「第2土曜が決まって仕事だと言う」。この程度で、組み立てられます。

感覚は、けっこう当たります
実際のところ、依頼者の感覚は当たることが多いです。
毎日一緒に暮らしているからです。言葉にできていないだけで、変化は受け取っています。「なんとなく」の中に、根拠が入っています。
ですから、感覚を軽く見ないでください。こちらは、その感覚を出発点にします。
感覚を、候補に変える
こちらがやるのは、感覚を具体的な候補日に変える作業です。
- これまでの帰宅時刻を並べる
- 遅い日の曜日を見る
- 休日出勤や飲み会と言われた日を並べる
- 給与日、連休、行事との関係を見る
並べると、たいてい形が出ます。「第2・第4金曜」「月末の水曜」といった型が見えることがあります。
型が見えない場合
形が出ないこともあります。その場合は、少し違うやり方をします。
まず、確かめる日を1日設けます。その日は、撮ることが目的ではありません。相手が本当にその時間に外にいるのか、どちらへ向かうのかを見ます。
この1日で、次の候補が絞れます。遠回りに見えますが、結果としては早いです。
当日、動きが変わることもある
予測は予測です。当日、まったく違う動きをすることがあります。
その場合は、その場で判断します。追うのか、引くのか。引く判断も、しばしばします。無理に追って気づかれると、そこで終わりますので。
引いた日は、そのまま報告します。何が起きて、なぜ引いたのかを書きます。
依頼者にしか分からないこと
一方で、依頼者にしか分からないこともあります。
その日の朝の様子。服装。持ち物。出がけの言葉。これは、外からは見えません。
ですから、調査の日は、朝の様子を教えていただけると助かります。「いつもと違う服だった」の一言で、その日の見立てが変わることがあります。
まとめます。次の3つを、その日のうちに教えてください。
- 朝、いつもと違う点があったか
- その日の予定を、何と言っていたか
- 持って出たもの
3番目は、意外に効きます。着替えを持って出た日は、その日の意味が変わります。
最後に、これだけ書いておきます。
相談のときに「何も分からなくて、すみません」と謝る方が、本当に多いです。
謝ることではありません。分からないから来ていただくのですし、分からない状態から組み立てるのが、こちらの仕事です。
「たぶん」を言葉にする練習
感覚を候補日に変えるために、ひとつ試していただきたいことがあります。
「なぜ、そう感じるのか」を1行だけ書いてみてください。「金曜が怪しい気がする」の下に、「先月から、金曜だけ23時を過ぎる」と書く。
これだけで、感覚が根拠に変わります。書けない場合は、根拠がまだ言葉になっていないだけです。数日たつと出てくることがあります。
こちらが伺うときも、この形でお聞きします。答えられなくて構いません。一緒に探します。
相手の予定が動く時期
もう1つ、覚えておくとよいことがあります。
相手の生活の型は、季節や仕事の周期で動きます。年度替わり、決算期、異動の時期。ここで型が変わることがあります。
「先月までは金曜だったのに、今月から水曜になった」。こういう変化が起きたときは、記録に残してください。
型が変わった時期は、何かが変わった時期でもあります。そこ自体が手がかりになります。
よくあるご質問
曜日の見当もつきません。それでも依頼できますか。
できます。まず確かめる日を設けて、そこから絞っていく形になります。日数は少し増えますが、進められます。
当日に「今日かもしれない」と連絡してもいいですか。
ぜひ教えてください。ただ、その日にすぐ動けるとは限りませんので、体制については事前にご相談させてください。
見立てが外れた場合、費用はどうなりますか。
動いた分の費用はいただきます。ただ、外れた記録も次に使いますので、そのことは報告に残します。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。