
続けたほうが売上にはなります。それでも止めるべき場面があります。その基準を書きます。
実務の話の最後に、止める判断について書きます。
これは、事業者にとって都合の悪い話です。それでも、書いておく意味があると思っています。
こちらから止める場面
次の場合、こちらから止める提案をします。
- 相手が警戒していて、当面は難しいと判断したとき
- 見立てが外れ続け、立て直しに時間が要るとき
- 依頼者の心身の状態が心配なとき
- そもそも、何もなさそうだと判断したとき
3番目を挙げておきます。結果を受け取るには、体力が要ります。眠れていない状態で受け取ると、判断が極端になります。

止めたあと、どうするか
止めることと、あきらめることは違います。
止めたあとにやることがあります。記録を増やす。着地点を決める。弁護士に相談する。この3つです。
そして、条件が整ったら、また動く。この形のほうが、続けて費用をかけるより結果につながります。
依頼者から止める場合
依頼された方から、止めたいと言われることもあります。
気持ちが変わった。関係を続けることにした。費用の都合がついた。理由は何でも構いませんし、伺わないこともあります。
止めると言われれば、その時点で止めます。理由を問い詰めることはしません。
精算のしかた
止めた場合の精算について、書いておきます。
その時点までの実働分でお支払いいただきます。それ以上はいただきません。違約金のような形も、設けていません。
ここは、契約の前に書面でお伝えしています。あとでもめるところですので。
止めるべきなのに、続けてしまう構造
なぜ、この話を書いているか。
調査は、続けたほうが売上になります。止める提案をするのは、事業者にとって損です。だから、続ける方向に流れやすい構造があります。
そして、依頼された側にも「ここまで払ったのだから」という気持ちが働きます。両方が同じ方向を向くと、止まらなくなります。
判断の基準を、先に決めておく
ですから、契約の前に決めておいてください。
「何日入って結果が出なければ、いったん止める」という線です。
3日でも、5日でも構いません。決めておけば、そのときに冷静に判断できます。決めていないと、流されます。
こちらからも、契約のときにこの話をします。「まず3日で見て、そこで判断しましょう」という形にすることが多いです。
また来ていただければ
止めたあと、時間をおいて再開されることがあります。
半年後、1年後。そのときも、前の記録は残しています。最初から説明していただく必要はありません。
止めることは、終わりではありません。順番を変えるだけです。
止めたあとに、記録を続ける
止めたあと、いちばん大事なのは記録です。
相手の帰宅時刻と、休日の過ごし方。この2つを書き続けてください。週に一度、まとめて書く形でも足ります。
この記録が、次に動くときの日を決めます。止めている期間が長いほど、記録は厚くなります。厚いほど、次は短く済みます。
つまり、止めている期間は、費用を下げている期間でもあります。
ここまでの15回について
調査の実務について、15回にわたって書いてきました。
できること、できないこと、費用のかかり方、止めどき。都合の悪いことも、なるべく書いたつもりです。
次の回からは、証拠を取ったあとの話を書いていきます。慰謝料、離婚、修復。実は、そちらのほうが長い時間がかかります。
いま何かを抱えておられる方は、どうか一人で決めきらずに。決めていなくて、構いません。
よくあるご質問
途中でやめると、違約金がかかりますか。
こちらでは設けていません。実働分の精算のみです。ほかの事業者では定めがある場合もありますので、契約前にご確認ください。
止めたあと、また頼めますか。
頼めます。前の記録も残していますので、続きから始められます。
こちらから止めると言いにくいのですが。
言っていただいて構いません。理由も伺いません。「やめます」の一言で足ります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。