
在宅勤務が増えても、分からなさは減りません。むしろ見えにくくなる部分について書きます。
在宅勤務の日が増えてから、「同じ家にいるのに、前より分からなくなった」という声を聞くことが増えました。
ここでは、よくある形としてまとめます。どなたか特定の方の相談をそのまま書いたものではありません。
通勤や出社という区切りがなくなったことで、暮らし方そのものが変わった家庭は少なくありません。在宅になると、行動の境目がなくなります。
画面の中は、誰にも見えない
同じ部屋で仕事をしていても、パソコンの画面までは見えません。
「今から会議」と言われれば、それを確かめる方法はほとんどありません。声を出さない会議も、今は珍しくありません。
在宅勤務が始まったばかりの頃は珍しかった働き方も、数年たった今ではすっかり日常になっています。珍しさそのものを、疑いの理由にしないでください。
仕事用の部屋を分けている家庭もあれば、リビングで仕事をする家庭もあります。間取りの違いも、見えにくさの度合いに影響します。

昼と夜の境目も、あいまいになる
在宅勤務は、始業と終業の境目もあいまいにします。
「まだ仕事中」と言われれば、夕方でも夜でも、外から見分けがつきません。区切りがない働き方は、暮らしのリズムそのものを変えてしまいます。
休憩と仕事の切り替えも、外からは分かりません。同じソファに座っていても、休んでいるのか考え事をしているだけなのか、区別がつかないのです。
在宅が増えた理由は、ひとつではない
会議が増えた、外出が増えた。これだけで判断しないでください。
仕事の内容が変わって、単純に量が増えている業種は多くあります。在宅時間の長さと、関係の変化は、必ずしも同じ話ではありません。
通勤時間がなくなった分を、運動や趣味など、別の用事に充てるようになっただけ、ということも珍しくありません。
出社日数そのものが会社の方針で減った、という背景があることも珍しくありません。本人の意思とは関係のない変化もあります。まずは会社の制度が変わっていないか、さりげなく確認してみるのも一つの方法です。
一方で、外出の理由があいまいなまま増えていく、行き先を聞くと機嫌が悪くなる、といった変化が重なる場合は、少し注意して見ておいてよいと思います。
のぞかない、ということ
パソコンをこっそり操作したり、ロックを解除しようとしたりするのは、おすすめしません。
見つかれば関係がこじれますし、内容によっては法律の問題になることもあります。見えないものを無理に見ようとしないでください。
のぞいたことが相手に分かってしまうと、それまで感じていた違和感より、のぞいた事実のほうが大きな問題になってしまいます。
のぞく代わりに、率直に「最近忙しそうだね」と声をかけてみる方法もあります。相手の反応を見るだけでも、参考になることがあります。
記録できるのは、外側だけ
見えない画面の中身より、見える部分を淡々と記録することをおすすめしています。
外出の曜日、時間帯、行き先として聞いた場所。これだけでも、続けると形が見えてきます。

在宅勤務中の休憩時間に、スマホを持って別室に行く回数が増えた、というだけの相談も少なくありません。それ自体は、何かの証拠にはなりません。
相手も、同じように感じているかもしれない
見方を変えると、配偶者の側にも同じような不安があるかもしれません。
在宅勤務は、双方にとって、お互いの暮らしぶりが見える時間が増えた働き方でもあります。一方だけが見られている、と決めつけないでください。
気になったら、記録の続きから
在宅特有の見えにくさは、私たちもよく相談されます。
調査が必要かどうかは、記録がある程度たまってから考えても遅くありません。まず記録、それから相談。この順番で構いません。
在宅勤務は、まだ多くの会社で試行錯誤が続いている働き方です。制度自体が変わることも多いので、決めつけず様子を見る余地を残しておいてください。
よくあるご質問
在宅勤務中の様子だけで調査を依頼できますか。
できます。ただ在宅の時間帯そのものは調査の対象になりにくいので、実際に外出したタイミングを中心に組み立てることが多くなります。まずは記録からご相談ください。ご不安であれば、記録の取り方も含めて一度お話をうかがいます。
パソコンの中身を調べてもらえますか。
ご本人の同意なくパソコンの中身を確認することはしていません。方法によっては法律に触れる可能性があるため、行動の記録という形で事実を積み上げます。疑わしいと感じても、まずは行動の記録から始めることをおすすめします。
在宅勤務が理由で調査が難しくなることはありますか。
外出の機会が減ると、確認できる場面も減ります。その分、外出の曜日や時間帯をよく記録しておくと、限られた機会を無駄にせず調査がしやすくなります。その場合でも、短い期間の行動確認からご提案することができます。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。