
友人から「見かけた」と言われると、心が大きく動きます。まずは問い詰める前に、聞いた日時と内容を記録することから始めてください。
平日の夜、友人から届く一通のメッセージから始まることがあります。「さっき、駅前で旦那さんっぽい人を見た気がする」。何気ない一言のはずが、その日から頭を離れなくなる方は少なくありません。
悪意があって伝えてくる人は、まずいません。むしろ心配して知らせてくれています。ただ、善意で伝えられた情報ほど、確かめにくいという性質があります。好意で伝えられたぶん、疑うことにも気が引けてしまうからです。
こういうご相談は、珍しくありません。以下はよくある形としてお読みください。実在のご依頼の話ではありません。
見間違いは、誰にでもある
遠目に見た後ろ姿、似た服装、似た車種。断定できる要素は、思っているより少ないものです。夜であれば、なおさら見分けはつきにくくなります。
友人の目を疑っているのではありません。人の記憶は、時間がたつほど自分の中で整理され、輪郭がはっきりしていきます。最初はあいまいだった話が、伝え直すたびに具体的になっていくこともあります。
だからこそ、聞いた直後の、まだ整理される前の言葉を残しておく意味があります。
すぐに問い詰めない
聞いた直後に、相手へそのままぶつけたくなる気持ちはよく分かります。頭の中で同じ場面を繰り返し想像してしまう方も多いです。
ここで問い詰めると、事実を確かめるより先に、相手に身構える時間を与えてしまいます。本当だった場合も、そうでなかった場合も、話がこじれやすくなります。
一度こじれてしまうと、そのあとで冷静に事実を確認する機会そのものが失われてしまいます。

友人から聞いた話を、そのまま記録する
問い詰める代わりに、友人から聞いた内容を、そのままの言葉で書き残しておいてください。感想や自分の解釈を混ぜずに、聞いたとおりに書くのがこつです。
- いつ、何時ごろだったか
- どこで見たか(駅名や店名など)
- 何を見たか(誰と、どんな様子だったか)
- 友人がどれくらい自信を持って話しているか
この4つがそろっていれば、あとで確認するときの入り口になります。あいまいなまま時間がたつと、友人の記憶も薄れますし、聞き直すこと自体が気まずくなっていきます。

伝え方にも、温度差がある
同じ「見た」でも、友人の伝え方には温度差があります。冗談まじりに笑いながら話す人もいれば、深刻な顔で切り出す人もいます。
その温度差も、記録の一部として書き添えておいてください。後から見返したときに、当時どれくらい確信を持っていたかの手がかりになります。
一つの目撃だけで決めない
一度の目撃情報だけで結論を出すのは、まだ早いです。人違いということも、実際にはよくあります。
別人だった、別の用事だったということも、実際にあります。目撃情報は調べるかどうかを決めるための材料であって、結論そのものではありません。一つの情報に引っ張られすぎないよう、少し時間を置いて考える余裕を持ってください。
時間がたってから思い出すこともある
目撃の話は、その場ですぐに出てくるとは限りません。
数日たってから、「そういえば」と付け加えられることもあります。後から出てきた情報も、遅すぎるということはありません。
思い出すたびに、書き足していただいて構いません。記録は、一度で完成させる必要はないものです。
こちらで動けるところ
ご相談いただければ、友人から聞いた情報をもとに、確認する価値があるかどうかを一緒に整理します。目撃の場所や時間帯から、無理なく確認できる範囲を見立てることもできます。
情報が少なくても、日時と場所さえ分かれば、そこから調査の計画は立てられます。逆に、情報がそろわないまま急いで動くと、かえって遠回りになることもあります。
よくあるご質問
友人の話だけで調査を依頼できますか。
できます。日時と場所がある程度分かっていれば、そこを起点に計画を立てられます。あいまいな場合は、事前の聞き取りに時間をかけて、確認できる部分から少しずつ整理していきます。
友人には、その後どう伝えればいいですか。
決まりはありません。心配して伝えてくれたことへのお礼だけ伝え、その先の判断はご自身のペースで進めていただいて構いません。無理に詳しい経緯を説明する必要もありませんし、黙っていても構いません。
見間違いだった場合、相談したことが無駄になりますか。
無駄にはなりません。可能性を一つ確かめられたことも、判断の材料になります。調査に進むかどうかも、聞き取りの中で一緒に考えていきますので、まずは話すところから始めてみてください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。