
生活の分担が変わるのは、前向きな理由のことも多いです。変化の意味を、早合点しない話です。
「最近、夫が送りに行ける日が増えたんです」という相談を受けることがあります。よくある形として書きます。
共働きのご家庭では、送り迎えの分担がしばしば話題になります。
急に増えた、あるいは急に減った。どちらも、変化として受け取られます。
増えた理由は、いくつもある
担当が増えた理由を、悪いほうにだけ結びつけないでいただきたいと思います。
仕事の始業時間が変わった。上司が変わった。単に、今までより早く起きられるようになった。
理由は生活の数だけあります。まずは、いくつも並べて考えてみてください。

共働きの家庭は、そもそも役割が固定されていないことが多いです。役割が柔軟であること自体は、健全な形だと思います。
固定されていないからこそ、変化が起きたときにどちらの理由からなのか、分かりにくくなる面もあります。
担当が増えたタイミングで、帰宅時間や休日の過ごし方も一緒に変わっているかどうかは、見ておく価値があります。
送りの担当だけが単独で変わることは、実は少ないです。
生活の一部が変わるとき、他の部分も連動して変わることが多いからです。
子どもの様子も、手がかりになる
送りに行く担当が変わると、子どもの様子にも変化が出ることがあります。
いつもと違う大人が送ってくれることを、子どもがどう受け止めているか。楽しそうにしているか、戸惑っているか。これも、家庭内の変化を映す鏡になります。
逆に、送りに行けなくなったという相談もあります。
仕事の都合であることが多いのですが、理由が曖昧なまま続くようであれば、記録しておく意味はあります。
「なぜ急に」と問い詰める必要はありません。
担当が変わったことそのものは、責める理由にはなりません。まずは素直に助かる、と受け取っていただいて構いません。
かわりに、見ておくといいこと
送りの担当と、帰宅時間、休日の予定。この3つを、カレンダーやメモにまとめて残しておいてください。
3つが同時に動いているかどうかで、見え方が変わります。ひとつだけが動いているなら、心配は薄いです。
生活の分担の変化そのものは、調査の対象にはなりません。
ただ、その変化の背景に何があるかを確かめたい場合は、送り迎えの時間帯にあわせて調査の計画を立てることができます。
祖父母や親族が関わる場合
送り迎えの担当が、配偶者ではなく祖父母や親族に変わる、というご相談もあります。
これも、多くは純粋な助け合いです。ただ、担当が変わった時期に、ほかの生活の変化が重なっていないかは見ておいてください。
カレンダーへの書き込みは、あとから見返しやすい方法のひとつです。スマホのメモでも、手帳でも構いません。
大事なのは、続けやすい方法を選ぶことです。続かない記録は、意味を持ちません。
送り迎えの変化だけでなく、仕事の話し方が変わっていないかも、あわせて見ておくとよい材料になります。
残業が増えた、出張が増えた、といった話が同時に出てきているかどうかです。ひとつだけの変化より、重なった変化のほうが手がかりになります。
相談のきっかけは、小さくていい
大きな出来事がなくても、ちょっとした違和感からご相談いただいて構いません。
早い段階でお話しいただくほうが、記録も新しく、あとで振り返りやすくなります。
家庭の中にいると、小さな変化に慣れてしまい、気づくのが遅れることがあります。外から見る目が入ることで、あらためて気づくこともあります。
つけた記録は、あとで問い詰めるための材料ではありません。状況を整理し、相談するときに役立てるためのものだと考えてください。
記録があること自体を、相手に気づかれる必要もありません。
共働き家庭の相談の多さ
共働きのご家庭からのご相談は、時代とともに増えている印象があります。
役割分担が流動的な分、変化にも気づきやすく、また気づきにくくもある、という面があります。
よくあるご質問
送り迎えの時間だけ調べてもらえますか。
その時間だけで分かることは限られます。ただ、生活のリズムを知る手がかりとして、最初にお伺いすることが多いです。あわせてご相談ください。
保育園の先生に様子を聞いてもいいですか。
園への聞き込みはお勧めしません。園との関係に影響することがあります。気になる点は、まずご家庭の中で記録してから、こちらにご相談ください。
考えすぎだと言われました。
考えすぎのこともあれば、そうでないこともあります。記録を続けて、変化が重なるかどうかで、あらためて判断していただければと思います。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。