
関係を続けると決めた場合、口約束のままにしておくと、同じことが繰り返されがちです。流れを形にする方法を書きます。
「もう一度、やり直したい」というお話を、これまで何度も伺ってきました。多くの場合、次に出てくるのが「何を、どう約束させればいいのか」という疑問です。
再構築を選ぶことは、うやむやにすることとは違います。むしろ、続けると決めたからこそ、はっきりさせておくべきことが増えます。何となく元通りに戻ろうとすると、同じ場所でまたつまずくことになりがちです。
口だけの謝罪で、終わらせない
涙ながらの謝罪は、その場では効きます。ただ、言葉だけでは、時間が経つと薄れていきます。気持ちは大事ですが、形に残しておく必要があります。
書面にする場合、書く内容はおおよそ決まっています。相手方との接触を絶つこと、連絡先を削除すること、再び同じことがあった場合の対応。この3つが最低限の骨格になります。連絡先の削除は、その場で画面を確認させてもらう形が現実的です。項目を増やしすぎると、かえって守られにくくなりますので、まず骨格を固めることを優先してください。
無理やり書かせた書面は、あとで効力を争われることがあります。落ち着いた状態で、双方が納得して交わすことが前提です。感情が高ぶっているときは、日をあらためてから作成することをおすすめします。書面の日付が、話し合いの落ち着き具合を示す材料にもなります。

進め方の順番
再構築を選んだ場合、次の順番で進めることをおすすめしています。順番を守るだけで、あとのもめごとがかなり減ります。
- 相手方との関係を、事実として終わらせる
- 誓約書の内容を、2人で確認する
- 弁護士に、書面の内容だけでも見てもらう
- 3か月後・半年後など、振り返る時期をあらかじめ決める
- 振り返りの場で、変わったこと・変わっていないことを具体的に確認する
3番目を省略する方が多いのですが、ここが実は大事です。専門家に見てもらうことで、書面の実効性が変わります。4番と5番を決めずに終わらせると、時間が経つにつれて振り返りの機会そのものがなくなっていきます。カレンダーに先の日付を書き込んでおくだけでも、実行されやすくなります。
書いておくと、絞り込めること
修復を選んだあとも、記録は続けておいてください。信じることと備えておくことは、別のことです。
・9月1日(火)誓約書に署名。原本は私、コピーは相手が保管
・9月20日(日)1回目の振り返り。連絡頻度は改善
・10月中旬(予定)2回目の振り返りを予定
記録を見せる必要は通常ありません。ただ、持っているという事実そのものが、気持ちの支えになることがあります。何かあったときに、いつからの記録かがはっきりしていることにも意味があります。記録は前向きな気持ちで見返すものではありませんが、備えとしての価値は残ります。
線を引いているところ
できないのは、相手方に直接会って話をつけることです(弁護士法第72条により、報酬を得て法律事務を扱えるのは弁護士だけです)。相手方の戸籍や住民票を取ることもできません。誓約書の内容を相手方に直接説得することもできません。
できるのは、誓約書の作成に助言し、必要であれば弁護士や信頼できる第三者を交える形を一緒に考えることです。書面の文言そのものを一緒に整えることもできます。

よくあるご質問
誓約書があれば、安心できますか。
完全な保証にはなりませんが、口約束だけよりは効果があります。専門家に内容を確認してもらうと、実効性の面でも安心材料が増えます。書いたことに意味があると考えてください。
相手が誓約書を拒んだら、どうすればいいですか。
拒む理由を、まず聞いてみてください。応じない姿勢そのものが、修復への本気度を見直す材料になることもあります。焦らず、時間をかけて話し合ってください。
修復を選んだことを、後悔しています。
その時々の状況で、最善と思う選択をされたのだと思います。選び直すことも、選び続けることも、どちらも尊重されるべき選択です。今の気持ちを、あらためてご相談ください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。