
弁護士に相談する前に、話す順番と持ち物を決めておくと、限られた時間を無駄にしません。
弁護士に相談すると決めても、何から話せばいいのか分からない、という声をよく聞きます。緊張して要点が飛んでしまったという話も、よく耳にします。順番を決めておくだけで、限られた時間がずいぶん使いやすくなります。
相談の時間は、たいてい30分か60分です。話す順番を決めておくと、そのなかで必要なことが一通り済みます。思いついた順に話してしまうと、時間の後半になって、いちばん聞きたかったことを聞けずに終わることがあります。
最初に、時系列を話す
最初に話すのは、いつから何が起きたか、という時系列です。感情や評価はあとにして、まず出来事の順番を伝えます。
「いつ気づいたか」「何を見たか」「その後どうしたか」。この3つが分かれば、弁護士はおおよその見立てを持てます。話を聞きながら、必要な質問はあとから挟んでもらえるので、最初からすべてを完璧に話す必要はありません。
時系列は、紙に書き出してから持っていくと、話しながら見返せて便利です。日付があいまいな部分は、あいまいなままで構いません。分からないことを分からないと言うのも、大事な情報です。
持っていくと早いもの
次に、持ち物です。すべてがそろっていなくても構いません。ある範囲のものを、そのまま持っていってください。
- 結婚した日と、今の家族構成が分かるもの
- 気づいたきっかけになったもの(メモでも構いません)
- 相手の勤務先や収入が分かるもの
- これまでにかかった費用の記録

4番目は忘れられがちですが、調査を依頼している場合は費用の記録も持っていくと話が早いです。領収書がなくても、金額と時期をメモしたものがあれば十分です。
決めなくていいこと
相談の前に「離婚するかどうか」を決めておく必要はありません。方針が固まっていないまま行っても、失礼にはあたりません。
迷っている状態のまま相談して構いません。弁護士は、決めた人にだけ会うわけではありません。選択肢を整理する場でもあります。話しているうちに、自分が本当は何を望んでいるのかが見えてくることもあります。
費用の聞き方
初回相談が無料か有料かは、事務所によって違います。予約の電話やメールで、先に確認しておいてください。
着手金・報酬金の仕組みも、その場で聞いて構いません。聞きにくいことこそ、最初に聞いておいたほうがあとが楽です。時間制の相談料か、案件ごとの見積もりかによっても、その後の進め方が変わってきます。
複数の事務所に話を聞いてから決める方も、珍しくありません。一度で決められないことを、負い目に感じる必要はありません。
私が引き受けている範囲
私のところでは、法律の相談そのものはお受けできません。弁護士法の定めで、報酬を得て法律事務を扱えるのは弁護士だけと決まっているためです。
できるのは、相談に持っていく事実を整理するお手伝いです。時系列表にする、記録を日付順に並べる。それだけでも、相談の時間の使い方が変わります。
弁護士を知らない場合は、法テラスや弁護士会の相談窓口を案内することもできます。初めての相談で緊張されている方には、当日の流れを先にお伝えすることもしています。
予約のときに確認しておくこと
電話やメールで予約を取る段階でも、確認しておくとよいことがあります。初回相談の時間、対応する弁護士の分野、オンライン相談の可否などです。
離婚や男女問題を専門的に扱っているかどうかも、聞いておくと安心です。すべての弁護士が同じ分野を得意としているわけではありません。
相談のあとに決めること
相談を終えたら、その場で契約を決める必要はありません。持ち帰って、家族や信頼できる人に話してから決める方も多くいます。
複数の事務所で話を聞いた場合は、説明の分かりやすさや、質問への答え方も比べる材料にしてください。金額だけでなく、相性も大事な判断材料です。
よくあるご質問
弁護士はどこで探せばいいですか。
弁護士会の紹介制度や法テラスの窓口があります。知人からの紹介でも、初回に相性を確かめれば問題ありません。複数の窓口を比べてから決めても構いません。
調査を依頼する前に弁護士に相談すべきですか。
順番はどちらでも構いません。先に弁護士に方針を聞いてから調査を組み立てる方も、先に記録を集めてから相談する方もいます。どちらが正解ということはなく、状況に合わせて選んでいただければ十分です。
相談だけで、契約しなくてもいいですか。
もちろんです。話を聞いて、そのまま持ち帰って考える方は多くいらっしゃいます。その場で決める必要はありません。比較のために複数の事務所を回ることも、失礼にはあたりません。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。