
探偵にできないことを、具体的に挙げます。誤解を防ぐための記事です。
「探偵なら何でも調べられる」と思われがちですが、できないことも多くあります。
今回は、誤解が多い項目を挙げます。
戸籍・住民票は取得できない
戸籍謄本や住民票を、探偵が代わりに取得することはできません。
取得できるのは、本人か、正当な理由がある一部の専門家に限られます。「戸籍を取ってきます」という業者がいたら、方法を確認してください。
職務上請求という制度を使えるのは、弁護士や司法書士など、法律で認められた専門職に限られます。探偵はこの対象に含まれていません。

通信記録・通話履歴も対象外
携帯電話会社が持っている通話履歴やメールの中身を取得することもできません。
不正アクセス禁止法3条により、他人のアカウントに無断でログインする行為は禁じられています。「LINEの中身を見せます」という話には、応じないでください。
家族名義の携帯電話であっても、契約者以外が中身を見る行為は、慎重に扱う必要があります。
口座の中身は見られない
銀行口座の残高や取引履歴も、本人以外は照会できません。

弁護士が裁判の手続きの中で照会をかける方法はありますが、探偵の調査で直接見ることはできません。
通帳やキャッシュカードを預かって確認する、という方法も、名義人の同意がなければ問題になります。同意の有無が、大きな境目になります。
敷地の中までは入れない
塀の中や玄関の内側など、他人の敷地に無断で立ち入ることもできません。
刑法130条は、正当な理由なく人の住居に立ち入ることを禁じています。塀の外から見える範囲で確認するのが、私たちの調査の基本です。
共有部分であるマンションのエントランスなども、扱いには注意が必要です。管理規約によって、立ち入りの可否が変わることがあります。
相手を心理的に揺さぶる行為も避ける
脅すような言葉をかけたり、それとなく行動を伝えて動揺させたりする方法も、私たちは使いません。
刑法222条の脅迫にあたる可能性がある行為です。調査は、あくまで見て記録するところまでです。
できるのは、見えることの記録
私たちができるのは、行動を見て、記録することです。
誰が、いつ、どこで、何をしたか。見える範囲の事実を、証拠として使える形にするのが仕事です。
写真や動画も、公道や公共の場所から見える範囲で撮影します。撮影の方法自体にも、守るべき線引きがあります。
探偵にできること、との対比
できないことばかり並べましたが、私たちにできることもはっきりしています。
行動を見て、記録すること。この範囲であれば、確実にお約束できます。できることとできないことを、最初にはっきり分けてお伝えするようにしています。
調査の範囲を、契約の前にはっきり文書で示すようにしています。曖昧なまま契約を進めることはありません。
「何でもできます」には注意
できないことをできると言う業者には、注意してください。
違法な方法で手に入れた情報は、裁判で使えないだけでなく、依頼した側にも責任が及ぶ可能性があります。見積もりの段階で、方法を具体的に聞いておくと安心です。
見積もりの金額が極端に安い場合も、方法に無理がないか確認したほうがよいです。安さの裏に、違法な方法が隠れていることもあります。
できないことを正直に伝える事業者かどうかも、選ぶときの一つの目安にしてください。できないことを説明できる事業者ほど、実際の調査についても具体的に説明してくれる傾向があります。
調査の過程で偶然知った情報であっても、目的外に使うことはありません。知り得た情報の扱いにも、明確な線引きがあります。契約前の説明で、できないことをはっきり伝えてもらえるかどうかも、信頼できる事業者かどうかの判断材料になります。
よくあるご質問
戸籍や住民票が必要なときはどうすればいいですか。
弁護士に相談すると、職務上請求という方法で取得できる場合があります。必要であれば私たちからもご案内できます。早めに相談しておくと、必要な書類がそろうまでの見通しが立ちます。まずはお気軽にご相談ください。
スマホの中身を調べてもらえますか。
本人の同意なく他人のスマホの中身を確認することはしていません。方法によっては法律に触れる可能性があります。違法な方法に頼らず、行動の記録という形で事実を確かめます。別の方法をご提案します。ご了承ください。
口座を調べれば浮気の証拠になりますか。
口座の中身を直接見ることはできません。行動の記録を積み重ねるなど、別の方法で事実を確かめていきます。直接見ることはできなくても、行動の記録から見えてくることはあります。他の記録と組み合わせてください。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。