
子どもが見てしまったかもしれない。そのとき、まず守るべきことを書きます。
何を、どこまで見てしまったのか。それが気になって、眠れなくなる方がいます。
似たご相談は、たびたびいただきます。ここで書くのは、実在のどなたかのお話ではなく、共通して見られる形です。
お気持ちはよく分かります。ただ、最初にすべきことは、確認ではありません。
子どもを証人にしない
見たことを詳しく聞き出す、というのはおすすめしません。
子どもに、大人の事情の説明係をさせることになるからです。「何を見た」「誰が悪い」を子どもに語らせるのは、負担が大きすぎます。
大人同士で確認すべきことを、子どもを介して確認しようとするのは避けてください。子どもは、大人の間の伝言役ではありません。

見てしまった場面を、責めない
テレビの近くで、スマホの画面をたまたま見てしまった、という偶然のことも多くあります。
誰の落ち度でもありません。見てしまった場面そのものを、誰かのせいにしないであげてください。
たまたま画面が見えてしまっただけなのに、自分が悪いことをしたように感じてしまう子どももいます。そうではないと、はっきり伝えてあげてください。
まず子どもの様子を見る
聞き出す前に、子どもの様子の変化を見てください。
眠れているか、食欲はあるか、いつもと違う行動はないか。言葉にできない年齢ほど、様子に出ることがあります。
普段と違う遊び方をする、一人でいる時間が増えたなど、小さな変化のうちに気づけることもあります。
兄弟姉妹がいる場合
兄弟姉妹がいる場合、見てしまった子とそうでない子とで、扱いを変える必要があります。
見ていない子にまで詳しく説明する必要はありません。それぞれの子どもに合わせて、伝える範囲を分けて構いません。
兄や姉が、弟や妹を気遣って自分の気持ちを抑えてしまうこともあります。年上の子どもの様子にも、目を配ってあげてください。
学校での様子にも目を向ける
家の中だけでなく、学校での様子にも変化が出ることがあります。
担任の先生に、詳しい事情までは伝えなくても、「最近元気がないか気にかけてほしい」くらいの伝え方で相談しておくと安心です。
担任の先生との連携は、大げさに考えなくて構いません。ちょっとした立ち話程度でも、様子を伝え合う関係を作っておくと安心です。
事実確認は、大人の間で
何があったのかを確かめる作業は、大人同士、あるいは専門家を交えて行ってください。

調査が必要であれば、私たちのような第三者が行動を確認します。子どもの証言に頼らなくても、事実を積み上げる方法はあります。
子どもがいる場での話し合いは、できるだけ避けてください。大事な話は、子どもが眠ってからなど、時間を選んで行うことをおすすめします。
子どもに謝らせない、責めさせない
「見たなら言ってよ」というような言葉を、子どもに向けないであげてください。
子どもは、見たことを黙っていたことに、自分から罪悪感を持ってしまうことがあります。黙っていたことは、悪いことではありません。
「言ってくれてありがとう」という言葉のほうが、子どもの気持ちを軽くします。
必要であれば、専門家を
様子の変化が大きい場合は、スクールカウンセラーや児童精神科など、専門家に相談することも考えてください。
親だけで抱え込む必要はありません。まわりの力を借りる選択肢を、早めに持っておくと安心です。
専門家に相談することは、特別なことではありません。早めに相談したご家庭のほうが、落ち着きを取り戻すのも早い傾向があります。
時間がたてば、子どもの様子は少しずつ落ち着いていくことが多いです。焦らず、様子を見続けてください。子どものために、と一人で抱え込みすぎないでください。まわりを頼ることも、子どもを守る行動のひとつです。
家族全体で、いつもより少し優しい言葉を意識するだけでも、家の中の空気は変わっていきます。
よくあるご質問
子どもに詳しく聞いてもいいですか。
無理に聞き出すことはおすすめしません。様子を見ながら、必要であれば学校や専門家を交えて対応してください。様子を見ながら、無理のない範囲で少しずつ関わってください。焦らず見守ってあげてください。見守りましょう。
子どもの証言を調査に使えますか。
基本的には使いません。第三者による行動の確認など、子どもに頼らない方法で事実を積み上げていきます。子どもに頼らない方法で、事実を積み上げていきます。負担をかけない方法を選びます。ご安心ください。ご安心を。
子どもの様子がおかしいときは、どこに相談すればいいですか。
学校のスクールカウンセラーや、児童精神科などの専門機関に相談する方法があります。まず担任の先生に様子を伝えるのも一つです。早めに相談したご家庭のほうが、落ち着きを取り戻すのも早い傾向にあります。早めの相談をおすすめします。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。