
探偵を名乗る連絡から始まる被害があります。こちらから電話をかけることはない、という前提から見分け方を書きます。
「探偵事務所の者ですが」。そんな電話がかかってきた、というご相談を受けることがあります。日中の何気ない時間に、突然かかってくることが多いようです。
心当たりのない番号から、調査を持ちかけられる。まず知っておいていただきたいのは、こちらから見ず知らずの方に電話をかけることはない、という点です。
よくある形として書きます。個別のご相談の中身は、どなたのものであっても外に出しません。
向こうから連絡が来ることの不自然さ
探偵の仕事は、依頼を受けて動くものです。依頼していない相手に、事務所側から営業の電話をかける理由がありません。
「あなたの配偶者について情報がある」という切り出し方は、特に注意が必要です。不安をあおって次の連絡を引き出す手口として使われます。

よくある手口の特徴
共通しているのは、急かすことです。「今日中に」「今なら」と、考える時間を与えません。
振込先を指定してくる、電子マネーやギフトカードでの支払いを求めてくる。これらは、まともな事業者であればまず求めない支払い方法です。

SNS経由の勧誘にも同じ注意を
電話だけでなく、SNSのメッセージ機能を通じて同じような勧誘が届くこともあります。
見知らぬアカウントから届く「相談に乗ります」といった連絡も、基本的な注意点は電話の場合と変わりません。個人情報をやり取りする前に、一度立ち止まってください。
家族にも同じ話をしておく
こうした連絡は、本人だけでなく、家族にもかかってくることがあります。
配偶者や親にも、あらかじめ同じ注意点を伝えておくと安心です。
家族の誰かが対応してしまう前に、共通の認識を持っておくことをおすすめします。
見分け方のポイント
- こちらから連絡していないのに向こうから来た
- 事務所の所在地や商号をはっきり答えない
- 即日の支払いを強く求めてくる
この3つのうち、どれか一つでも当てはまれば、いったん電話やメッセージを切って構いません。
不安な連絡を受けたら、その場で契約や送金をせず、日を改めて調べてください。
探偵業は届出制で、営業所ごとに公安委員会への届出が必要です。実在する事務所かどうかは、時間をかければ確認できます。
自宅ではなく、勤務先に電話がかかってくることもあります。
会社の代表番号にかけてくる時点で、通常の探偵業務ではまず考えにくい行動です。
職場に迷惑がかかる前に、早めに相談窓口へ連絡してください。
個人情報を先に聞き出そうとする
名前や住所、家族構成を先に聞き出そうとする連絡にも注意してください。
正規の相談であれば、こちらから先に事務所の説明をするのが通常の流れです。
順番が逆になっている時点で、一度疑ってみてください。
かかってきた番号や名乗った屋号を、検索してみるのも一つの方法です。
同じ手口の情報が見つかることもあります。
見つからなくても、それだけで安全とは限らない点は覚えておいてください。
電話に出られなかった際、留守番電話やSMSで同じような勧誘が届くこともあります。
文面でも、急かす言葉や振込先の指定があれば、同じように警戒してください。
一度会話に応じてしまっても、その後断ることは可能です。
途中からでも、契約や送金を止める判断に遅すぎるということはありません。
料金表を事前に確認できるか
まともな事業者であれば、電話の時点で料金の考え方をおおまかに説明できます。
説明を避け、対面や訪問でなければ話せないと言われた場合は、その理由を尋ねてみてください。
合理的な理由が返ってこない場合は、契約を急がず一度距離を置いてください。
不安な連絡を受けたときほど、一人で抱え込まず、周囲や警察、消費生活センターなどに相談してください。冷静に確かめる時間を取ることが、被害を防ぐ一番の近道になります。急かされて出した答えほど、後になって後悔しやすいものです。
よくあるご質問
すでにお金を払ってしまった場合はどうすればいいですか。
まず警察や消費生活センターにご相談ください。私のところでも、状況を整理するお手伝いはできます。
本物の探偵事務所か見分ける方法はありますか。
所在地や届出の有無を確認し、急かされずに一度持ち帰って調べる時間を取ることが大切です。
こういう電話がかかってきたら、通報すべきですか。
不審に感じた時点で、最寄りの警察に相談して問題ありません。被害の有無にかかわらず、記録として残ります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。