
証拠が出た直後は、動かない時間をつくってください。決めるのは、そのあとです。
報告書を受け取った直後に、大きな決断をされる方がいます。
その日のうちに動くことは、お勧めしていません。
まず、何もしない時間をつくる
数日でいいので、動かない時間を意識してつくってください。
報告書を見た直後は、感情が大きく動いています。
その状態で相手に伝えたり、離婚を切り出したりすると、選べたはずの選択肢が減ることがあります。

証拠が出たことで、事実がはっきりする一方、気持ちの整理は別に必要になります。
事実を受け止める時間と、次の行動を決める時間を、分けて考えてください。同時にやろうとすると、どちらも中途半端になりがちです。
報告書と写真データを、相手が見つけられない場所に保管してください。
クラウドや、共有していない場所に。紙で持つ場合は、家の外に置く方法も考えてください。
次に、方向性を決める
離婚するのか、関係を続けるのか、相手方にだけ請求するのか。
ここで決めるのは、方向性だけで十分です。細かい手順は、専門家と一緒に決めればよいことです。
お子さんがいるご家庭では、伝えるタイミングや伝え方に、より慎重さが必要になります。
子どもの生活環境が急に変わらないよう、進め方を専門家と相談しながら決めることをお勧めします。
離婚や慰謝料請求を考える場合は、この段階で弁護士に相談することをお勧めします。
報告書があることで、相談がかなり具体的に進みます。
報告書を先に持って行くと、弁護士側の初動が変わります。何もない状態での相談より、話が早く進みます。
関係を続けると決めた場合
証拠が出ても、関係を続けると決める方もいます。
その選択も、間違いではありません。相手方にだけ請求して関係を切らせる、という進め方もできます。
報告書のあとの交渉や、相手への通知は、弁護士の領分です。
私からは、資料の整理や、追加で必要な調査があればそのご相談を受けます。
報告書をすぐに相手へ見せるべきか、迷う方もいます。
見せるタイミングは、交渉の進め方によって変わります。先に弁護士へ相談してから決めることをお勧めします。
証拠が出た直後は、引っ越しや退職など、生活を大きく変える決断もしたくなります。
急ぐ決断ほど、あとで見直したくなることが多いです。方向性が固まってから、実行に移してください。
費用の見通しを立てる
弁護士への相談や、離婚の手続きには、別途費用がかかります。
調査の費用とあわせて、全体でどのくらいかかりそうか、早い段階で見通しを立てておくと、落ち着いて進められます。
証拠が出た勢いで、相手方に直接連絡を取ろうとする方もいます。
お勧めしません。連絡の内容や方法を誤ると、こちらが不利になることがあります。弁護士を通す形が安全です。
離婚しないと決めた場合でも、今後の生活の形について、話し合っておくべきことがあります。
連絡先の交換をやめる、共通の集まりを避けるなど、関係を切るための具体的な取り決めです。
証拠のコピーを分けて保管する
万が一に備えて、報告書や写真データは、複数の場所に分けて保管しておくことをお勧めします。
原本を失っても、控えがあれば安心です。
証拠を示すと、相手方から事実と異なる反論が出ることもあります。
反論があること自体は珍しくありません。だからこそ、記録の正確さが重要になります。
ショックが大きく、日常生活に支障が出ている場合は、心療内科など医療の力を借りることも選択肢です。
一人で抱え込まず、専門家の助けを借りることは、弱さではありません。
時間をかけて決めていい
方向性を決めるまでに、数週間から数か月かかることも珍しくありません。
急いで結論を出す必要はなく、ご自身のペースで進めていただいて構いません。
よくあるご質問
報告書を見せたら、逃げられませんか。
伝え方の順番はとても大事です。伝える前に、弁護士と進め方を相談されることをお勧めします。
弁護士はどう探せばいいですか。
離婚案件を扱う弁護士を紹介できる場合があります。まずはご相談ください。報告書があれば、話がより具体的に進みます。
証拠が弱いと言われました。追加できますか。
できることがあります。何が足りないかを具体的に伺い、追加調査の範囲を決めます。時期が空きすぎると難しくなることもあります。
相談だけで終わって、大丈夫です。話を聞いた私が、そのまま夜の現場に出ます。
お電話は9時から21時まで受け付けています。最初の一言は「相談したい」だけで構いません。